ゲーム分析レポート

8/27(土) 東京都ガールズ(U-15)サッカー大会 1回戦
    VS.FC SERUM ○6-0(2-0、4-0)

reported by 山田岳暁

ゲームテーマ:オフザボールの動きの質
守備テーマ :チャレンジ&カバー
攻撃テーマ :オフザボールの動きを繰り返し行う

第8回東京都ガールズ大会、ノックアウト方式の1回戦の相手はFC SERUM。今大会のエントリーチームには、中学3年生の引退大会であったり世代別のチーム編成、中学1・2年生の新チーム強化など、各チームに様々なねらいや位置付けが込められている。それらのチーム同士が対峙する大会であり、我々U-13の力がどこまで格上のチームに通用するのかを確認する試しの場となる。

本日のテーマは、試合でしか真価を確認することができないため、私の中には正直一抹の不安があった。連日の不安定な天候によって、予定していたトレーニングマッチが全て行えず、そのまま本番を迎えることとなったからである。

しかし、前半のメンバーは集中力を切らすことなく素晴らしい内容を見せてくれた。スコアこそ後半には及ばなかったものの、見ている人が楽しくなるサッカーに間違いなかった。選手個々が自分の課題に正対し、自分にできることを精一杯行うことで初めてチームが機能する。そして、味方・相手・スペースを観た上での判断。これらが前半の内容の裏付けとなり、この取り組みを今後の自分達の基準にしてほしいと思う。

ハーフタイムには、こちらの指示がなくとも自分達で修正を図る話し合いができていた。トレーニングの中で、選手同士で打ち合わせや話し合いを行う機会を増やした成果が一つ見えたように感じるシーンでもあった。前半の中でも、選手同士でコミュニケーションを取る姿があり、ベンチの指示の前に修正することもできていた。

後半のメンバーは、開始後8分、9分、10分と立て続けにゴールを奪う事ができた。後半から相手がDFラインに変化をもたらしていたが、そこから3ゴールを奪ったことは前半のサッカーを引き継いでいたことによる。

しかし、この得点後は、重大な反省を残す内容となった。試合後に選手達が「勝ったと思った」と打ち明けてくれた通り、明らかに集中の途切れ、運動量(サポートの質)の低下、守備意識の低下、シュートの質の低下が見て取れた。試合中の選手達は、その現状に気付くことなくただサッカーをしただけであり、成長につながる内容ではなくなったしまった。無意識のうちに内容よりも試合の結果に惑わされ、DFラインからFWのラインが間延びした状態が続き、その20分間はチームとしてのバランスを失ったままであった。失点しなかったことが唯一の救いだが、選手全員には十分反省をしてもらいたい。

2回戦は翌日、相手は17多摩SC。本日の「成果」と「反省」を踏まえ、全力で挑みたいと思う。



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