ゲーム分析レポート
7/10(日) 東京都女子サッカーリーグ中学生2部リーグリーグ 第3節
VS.フィオーレ武蔵野U-14 ●2-0(1-0、1-0)
reported by 山田岳暁
ゲームテーマ:攻撃のための守備
守備テーマ :インターセプトができる状況をつくる
攻撃テーマ :三角形の形成と相手の予測を裏切るプレーの実践
前節の反省を活かし、まずは自分たちから攻撃的な守備を図り、リアクションでの守備にならないことを最大のテーマとした。また、前回は視野の確保が課題となり、トレーニングしたことの実践がままならなかったことから、しっかりとポゼッションをすることを確認した。
前半は、前節の修正というイメージのもと、各選手が迷いなくプレーできていたように感じた。前線からのプレスや、ボールホルダーに対する素早い寄せを行うことで、相手に楽に判断させることを阻止できていた。しかし、まだまだ個人の判断でインターセプトを狙っている段階のため、1テンポ、2テンポ遅れることも多く、今後の個人の反省材料につながるものとなった。そのテンポの遅れから、時折、相手FWの突破を許すが、DF陣の身体を張った守備でなんとか失点をしのぐことができた。
攻撃に関しては、FW陣の運動量やCFの好判断により、相手DFラインを崩して突破することができた。中盤の選手もFWに近い距離でサポートすることができ、前節の課題でもあった「相手の予測を裏切るプレー」の実現が粗削りながら行えていた。前半で奪えた得点も、その流れから取ったものであり、高評価できるものであった。
後半は、中盤のサポートの質に課題があり、運動量も少なく、FW・MF・DFの3ラインのバランスが崩れてしまった。中盤とFWとの距離が遠いことが多く、相手にFWへのパスを予測されてしまい、一気にカウンターを受けるシーンが目立った。中には、バーに助けられる場面もあり、後半の終盤に追加点を挙げたことで難を逃れたが、まだまだ状況判断や基礎技術の向上に時間を費やす必要がある。
また、中盤のサポートの質に伴い、SBの攻撃参加が少ないことも、攻撃の幅を狭くしてしまう原因となった。他のポジションにしても、システム的な修正や課題が点在しているが、今はあくまで個人の技術向上、判断力の向上が優先である。本日のような厳しい試合の中で、確実な判断・技術の発揮を引き続き目指していきたい。