9/5(日) フィオーレ武蔵野U-14 ○0-0 PK3-2(0-0、0-0)
reported by 楠本洋之
東京都ガールズ(U-15)サッカー大会三回戦vsフィオーレ武蔵野U-14。このチームに惨敗を喫した先輩の気持ちも背負っての戦いとなった。
技術、体格、スピードに勝る相手に対し我慢の続く展開になることは予想できた。加えて二回戦の深い人工芝から正反対の、固いクレーピッチに感覚のギャップも伴う難さもあった為、立ち上がりから前がかりに攻めて主導権を握る事を目標にキックオフを迎えた。
日頃の練習の成果が発揮され、相手に決定的なパスを通させず、やり難さを感じさせる事が出来ていたが、相手ボールの時間帯が長くなっている事に主導権を握られていると錯覚し、不用意なDFが目立ち始める。僅かなズレが重なり、次第に守備に綻びが出来ると抜け目なく攻勢をかけられた。GKとの一対一の場面も数度訪れたが見事なセービングやシュートミスに助けられ無失点で折り返す事が出来た。
後半に入るとバイタルエリアへの侵入回数も増えシュートチャンスを作り出すが脅かすには至らず一進一退の攻防が続く。お互いに全力を出し切り、勝負はPK戦にもつれ込んだ。
GKのセーブやキッカーのミスで息を呑む展開となり2−2で迎えた5人目、先行フィオーレのシュートは左ポストに弾かれ、ボールはキッカーの元へ跳ね返る。あと数センチ内側に当たればゴールだっただろう。
後攻スフィーダのシュートはGK頭上でバーに当たりバウンドしてゴールネット上部を揺らした。あと数センチ上に当たればノーゴールであった。
先のW杯パラグアイ戦で話題になったようにPK戦は誰の責任でもない。前後半60分での決着を願っていたがそれが出来なかった。60分での決着、つまり得点を奪えなかった事実には幾つかの要因が明確にあり、ひとつ挙げるとすればパスミスではないがパスの微妙なズレ、ビルドアップの流れを切ってしまう僅かなズレがボールポゼッションを高められなかった原因であり、バイタルエリアへの侵入回数が少なかった事に繋がる。準決勝までの2週間、課題の克服に努め更なる飛躍を目指し準備を進めたいと思う。