7/10(日) F.C ESPERANZA ○5-0(1-0、4-0)
reported by 楠本洋之
東京都女子サッカーリーグ中学2部リーグ、日程変更や雨天延期を経てようやく開幕戦を迎える事が出来た。U-13にとって初めてのリーグ戦であると共に7月の4連戦を占う重要な一戦と位置付け、選手達と準備をしてきたが −勝ち点3を拾えた− それ以上も以下もない開幕戦、 というのが試合後の素直な感想だろうか。
「数的優位を随所で作り個人突破に頼らずゴールを奪う」をテーマに試合に挑んだが、相手が8人という事と、リトリートしてロングカウンターという徹底された戦術に選手達がやり難さを感じてしまい、見ている方にはやや歯がゆい試合内容に映ったのではないかと思う。
「やり難さ」の部分では、それ程動かなくても数的優位を作れてしまった点に尽きる。パスをつないでなんとなく「崩せてしまう」状況に全体が前のめりになりこぼれ球を裏のスペースに蹴り込まれ、グラウンドの特性上良く弾む浮球の処理にもたつく・・・必要以上にボールポゼッションを高めてしまいゴールへと向かわない・・・更にはシュート精度の低さが重なり選手個々の動きがテーマからブレてしまった。
ロングボールの飛距離とパワーは自分達には無いイメージでありU-15とU-13の体格差から生じる問題故、リーグ戦を戦っていけば対応出来る事だ。しかし局面での気持ちの弱さ、運動量・技術の低さ、狙いの無さが非常に目立った事が始めに書いた淡白な感想になった原因だろう。
さて、そんな中でも評価点がいくつかある。
ひとつ目は上記にある「必要以上にボールポゼッションを高めた」事だ。今までその場、その場のプレーの連続でサッカーをしていた選手達がワンツー、三人目の動き出しを共通意識として持ち始めた事は明らかな進歩だ。
ふたつ目は育成年代のストロングポイントである「順応力」だ。前半に2回、後半に3回ポジションとシステムの変更を行いその直後に前半1点、後半2点を上げている。システムについては、直前のトレーニングマッチで初めてトライしたシステムだったが得点という結果を出した。(今後も採用するかどうかは別問題だが・・)
最後は「今まで目立たなかった選手の活躍」だ。この事は確実にチーム力を向上させる要因になる為、是非とも継続して欲しいし継続させたい。
以上のように課題や成果、客観的感想など色々とあるが限られた準備期間で修正を加えながら更に詰めていき、第2節は見応えのある試合をお見せしたい。