ゲーム分析レポート

9/18(日) プレナスチャレンジリーグ2011EAST 第14節

reported by 川邊 健一
JFAアカデミー福島 2
0
前半
後半
0
3
スフィーダ世田谷FC

7 川島 はるな
10 田中 陽子
得点経過
17min
36min
51min
52min
89min



17 長崎 茜
20 山本 摩也
6 川嶋 珠生
8 シュート数 9

チャレンジリーグも残すところ2試合となり、リーグも終盤に差し掛かっている。今節は、現在2位のアカデミー福島さんとであったが、私達としては、ここまでの成長の成果を確認する上で最高の相手だと考えていた。勝てれば順位を3位に上げられるということもあったが、順位よりも日本サッカー協会が主導とするエリート集団に対し、皆で築き上げてきたスフィーダのサッカーがどこまで通用するのか、またどれだけ半年間という短いリーグ戦の中で成長したのか、興味深い一戦ではあった。





前半、相手の高い個人技の前に主導権を奪いきれず、苦しい時間帯が続く。序盤の10分間弱はロングフォワードパスを主体としたノーリスクのサッカーを徹底したが、その精度が低く、危険回避にしかならず、二次攻撃を受ける展開が続く。相手の二次攻撃の精度は極めて高く、どれもが危険に感じてしまうものだった。それもあり、選手達は10分以降も相手の攻撃を恐れるあまり、地上戦を選択しきれず、逆にピンチとなる縦に速い攻撃に捉われてしまった。
リスクを冒したくない→縦に速くなる→ボールを失う→二次攻撃を受ける…
この負のスパイラルに陥るとなかなか抜け出すことが困難となる。結局、失点し、更に負のスパイラルに巻き込まれていく形になってしまったが、こうなればハーフタイムで修正を施すしかない。。。我慢の時間が続いたが、それほどチームは追い込まれてしまった。

ハーフタイム、相手の狙いや相手の守備陣形の崩し方等をシンプルに指示。また、内容は悪いが、これまでの1回目、2回目の対戦時より、一番やり合えている、ゆっくり焦らず攻める、いつも以上に徹底して下で勝負する、それが出来れば得点は時間の問題だ、とも伝えた。正直、今までで一番やり合えている、という言葉に対しては選手達も腑に落ちなかったと思うが、私は今のチーム力を知っている、相手との差が少しづつ狭くなってきたことを前半で確認出来たことから、自分達が自分達のサッカーさえ自信を持って発揮できれば確実にやりあえると手応えを感じていた。

後半、リセットした選手達は、相手の連動したボールワークに対して、早目にアクションを起こしボールを奪い切れるシーンが増えていった。ようやく負のスパイラルから抜け出し、自分達が表現したいこと、相手のサッカーの良さを消すこと、が出来始めてきた。多少時間がかかったが、やっと相手の土俵まで登ることが出来た。しかし、勝つためには相手を越える運動量を要求しなければならず、楽観視できるような戦況ではなかった。むしろ、この2点のビハインドを考えれば、自分達のサッカーが表現できたとしても勝てる保証等どこにもなかった。
それでも後半の早い段階で、クイックスタートから#17長崎が個人技で2人を抜き去り、ようやく1点を返すことが出来た。こうなるとチームの姿勢は前へ前へとなり、続くプレーでも相手のGKへのバックパスに対してFW#15笹子が追い込み、相手が中盤へ配給したところで狙い通りインターセプト。それをMF#11永田が、同じくトップ下に入っていた#20山本へ1タッチパス。2列目からの飛び出しは相手も捕まえきることが出来ず、GKとの1対1を冷静に流し込み2-2。1分以内の間に2得点が入るという電光石火の得点で同点に追いつけた。その後も勢いを落とすことなく、相手の良さを消しつつ、自分達の良さを発揮しながら優勢に試合を進めていく。いくつかの決定機を決めきることが出来なかったのは残念だし、そこで勝負を付けなければいけなかったが、最後の最後で#6川嶋が見事なFKを決め、勝ち越しに成功。その後は前線でのターゲットを増やし、あわよくばWGの得点を狙おうと故障明けの#9内山を投入。限られた時間だったが、素晴らしいデビュー戦とさせてあげられたことは良かった。


勝利の立役者#17長崎

#9内山、復帰!

この半年間でアカデミー福島さんとの対戦は3回。1回目は0-3、2回目はホームに迎え2-2、そして、今回は3-2と勝利を得ることが出来た。戦績は1勝1分1敗となり、何とか勝率を五分に持ち込むことは出来た。しかし、相手の技術・戦術は見習うべきことも多く、総合的に考えて、理想に近いサッカーをするのはアカデミー福島さんであることは間違いない。社交辞令などではなく、今節はたまたま勝てたが、もう一度対戦し、同じ結果が得られるかはわからない。半年間のチャレンジリーグで力を上げた実感は持っているが、まだまだスフィーダが目指すサッカーに辿り着けているわけでもない。今回の勝利は、粘り強く闘った成果であり、諦めない心が産んだ非常に嬉しいものであったが、15分の1の勝利でしかない。だから、私達はこの結果に惑わされることなく、丹念に技術を磨き続けることだけを考えたい。

今、チャレンジリーグで再び3位に浮上した。EASTの3強の牙城を崩すことが出来れば、それはそれで素晴らしい。正直、参入1年目で、この結果は出来過ぎだと思ってるが、レベルの高いリーグが私達の能力を引き出して下さっているのも間違いない。次は最終節となるが、ここでも成長を感じられるような内容を示すと共に、ホームタウン世田谷で有終の美を飾りたいと思っている。


最後になりますが、今節もたくさんの応援ありがとうございました。アウェイまで駆け付けて下さるサポーターの皆様方に心より御礼を申し上げると共に、次も皆様に喜んで頂けるようなサッカーが出来るように、今節は忘れて次節に向かいたいと思います。引き続き応援のほど宜しくお願い申し上げます。

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