12/19(日) 慶應義塾大学体育会ソッカー部女子

reported by 川邊 健一
東京都女子サッカーリーグ1部リーグ第9節(最終節)
スフィーダ世田谷FC 1
2
前半
後半
3
0
慶應義塾大学体育会
ソッカー部女子



18 山田ゆり香

11 笹子正恵
4 田中麻里菜
得点経過
?min
30min
?min
?min
57min
67min

20
11

20


15 シュート数 5

東京都女子サッカーリーグ1部リーグ第9節…この試合をもって長きに渡りお世話になってきたリーグも最後になる。1部リーグ関係者、1部リーグのチームの方々、派遣審判など本当に多くの方々にお世話になってきた。私達は来季より、このリーグを離れることになるが、このリーグの誇りを持ち、このリーグで学んできたことを日本女子サッカー界で発揮することが、結果的に恩返しになるのではないかと考えている。
私達はこのリーグで育ててもらった…その想いを忘れずに闘おう!と選手達には伝え続けてきた。
前節の立川戦は、お世辞にも良いとは言えない内容だった。その前の週にチャレンジリーグの入替戦第2節があり、そこで心身ともに疲れ果てており、とても闘えるコンディションではなかった。しかし、そこから約3週間、、、早く休ませてあげたいという気持ちと、最終節へ向けた準備の狭間で選手達もモチベーションの維持が容易ではなかったと思うが、最後までやりきる姿勢だけは失わないように、何とかこの日までチームで進んできた。

この試合は怪我人や事前に分かっている遅刻等でトップチームの選手だけでスタート時に11名揃えることが出来なかった。従って、下部組織のU14から2名の選手を借り、出場してもらった。両名とも、それまで自分のカテゴリーの公式戦などがあり、合流できた期間は5日間ほど。その中で、良いパフォーマンスを要求するのは酷であるが、両名とも自分の出来る限りのプレーを魅せてくれたのは良かった。出来た、出来ないではなく、やろうとしたことを素直に評価したいし、両名がいなければ11名を揃えられなかったことを考えれば本当に助けられた。
試合は、3失点したが、どれも素早いショートカウンターから1対1を作られ、相手2トップの強烈な個を止められなかったもの。相手のドリブルを怖がらず、もう少し間合いを詰められていれば止められたように思うが、それを言うなら、その前のビルドアップのところでミスが産まれなければ1対1も作られていなかった。よって、チームの問題であることが伺える。
しかし、失点とは裏腹に、サッカーの質自体は悪いモノではなかった。良い連動、良い崩し、など目を見張るプレーも多くあり、トレーニングしてきたことが垣間見れたのは良かった。内容と結果は時として伴わないこともあるが、前半を1-3と劣勢な状況で折り返しても問題は感じなかった。むしろ5本のシュートで3点を決めてきた相手の2トップを褒めるべきだろう。

後半になり、より優勢な戦況で闘えたが、それでも得点がなかなか産まれない。ようやく#11笹子が見事な抜け出しから加点したことで更に勢いを増すエネルギーを注入する為、#4田中と#9内山を同時投入する。更にそれに伴いパワープレーにシフトし、同点、逆転を目指した。結果的に、その流れから幾度もチャンスを作り出し、#4田中が同点弾を叩き出し、短い時間で結果を出してくれたことはさすがの一言と言っておこう。



結果的に、チャレンジリーグ入替戦後の1部リーグの戦績は0勝2分0敗。私達のレベルが低いことが全てだと思っているが、それでも1部リーグのレベルは低くない。勝って終わりたかったのが本音であるが、それでもお互いに内容のあるサッカーが展開できたことが素晴らしかった。私達は、このお世話になった1部リーグに誇りを持っているし、このリーグの素晴らしさを知っている。それを証明する為にも、来季からの新たなステージで奮闘することが使命だと思う。

長い間、関係者の皆様方にはお世話になりました。私達はここで闘い、ここで育ち、ここから巣立って行きます。願わくば、戻ってこないように最善を尽くして参ります。誠にありがとうございました。

そして、最後に、1年間応援して下さった方々にも心から感謝しております。これで長かった2010年シーズンも終わりです。ここから3週間のオフを挟み、年明けから再出発して行きますので引き続き、ご声援のほど何卒宜しくお願い致します。ありがとうございました。

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