10/2(土) 武蔵丘短期大学CIENCIA

reported by 川邊健一
全日本女子サッカー選手権大会関東地域予選1回戦(40ハーフ)
スフィーダ世田谷FC 0
0
前半
後半
0
2
東京学芸大学
得点経過
58min
80+2min

7
12
5 シュート数 7

全日本女子サッカー選手権大会関東地域予選1回戦は、今年1月に行われた関東リーグ入替戦1回戦で闘ったことのある武蔵丘短期大学さんであった。相手は今季よりOG選手が複数戻ってきており、今回の対戦にもOG選手は4名出場した。OG選手も含め、現役選手達も各種年代の日本女子代表、及び代表候補選手が多く、私達よりも格上のチームであることは明らかだった。

前回の対戦では、相手が誇る攻撃力を如何に封じ込め、そして、少ないカウンターのチャンスから得点を狙うという言わばリアクションのサッカーで勝機を見出す戦術を採用した。しかし、今回に関しては私達のサッカーが、高いレベルの相手に対して公式戦の舞台でどこまで表現できるか?ということの確認も含め、撃ち合うことを選択した。

前半、決して守りに入ろうという意識はなかったが、明らかに相手を意識し過ぎたプレーに終始し、リズムに乗り切ることが出来なかった。相手の個の突破を恐れるあまり、後方の選手達が前線に積極的に絡むことが出来ず、単発な攻撃が非常に多かった。ただ、それと同時に相手も攻めあぐね、お互いにシュート数や決定機の少ない前半戦だった。

ハーフタイムでは、後半は前に出て自分達からアクションを起こすことが重要だ、という話をした。お互いリアクション的に展開される中、こうした状況を打破するのは先に動いた方だと言えるだろう。だからこそ、自分達から仕掛け、自分達のリズムに引きづり込みたかったが、相手も同じことを考えていたようで、相手は交代によりリズムを引き寄せようとしていた。

後半、相手の中盤での技術力は交代により明らかに高くなり、前線の破壊力も大きく向上した。私達が仕掛けたかったところではあったが、流れをつかんだのは相手。中盤で翻弄されるシーンが増え、相手に主導権を渡してしまった。これにより五分五分の展開だった前半とは打って変わり、相手の動きに対しリアクションで対応するというシーンが目立った。そんな中、後半半ばまにミスが2つ重なり失点すると、後がなくなった我々は攻撃的なフォーメーションにシフトし、何とか1点をもぎ取る為に出来る限りのことをした。それでも得点が場得ず、逆にロスタイムに失点すると0-2で敗れ去ることになる。

これで私達の関東大会は昨年に続き1回戦の壁を突き破ることが出来ず終わりを迎えた。相手との差はやはり経験の差である。その高いレベルで闘い続けている相手との差が局面における少しの差を浮き彫りにしてくれた。自分達の闘うステージでは通用する技術が、このステージだと通用しない、その少しの差がチームになると意外と大きなものになる。個々の少しの差が敗因だと分析している。

ただ、それはもとより、自分達のスタイルを出し切れずに敗戦となったことが一番悔しい。相手を恐れず、もっと果敢に前に出れていれば違った結果、内容になっていた可能性もある。相手を恐れる、恐れないも経験の差と言ってしまえばそれまでだが、自分達のスタイルを出す為には、更なる向上が必要だと確認できた。私達の今シーズンの目標は、ここではない違うところにある。その最大の目標を達成する為にも、今回確認出来たことは大きい。本当に勝たなければいけない舞台で勝ちきる為に、私達はここで歩みを止めることなく前進していくことだけを考えたい。未来の結果を得る為にも今が正念場だと考えている。


最後になりますが、たくさんの応援ありがとうございました。ここから次の目標に向けて、先だけを見据えながら選手達と共に走り続けたいと思っております。引き続き応援のほど宜しくお願い致します。

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