9/12(日) SOCIOS FC

reported by 川邊 健一
東京都女子サッカーリーグ1部リーグ第6節(40分ハーフ)
スフィーダ世田谷FC 3
2
前半
後半
0
0
SOCIOS FC

18 山田ゆり香
OWN GOAL
18 山田ゆり香
9 内山朋香
7 森仁美
得点経過
1min
3min
12min
69min
72min


20 シュート数 2

東京都女子サッカーリーグ1部リーグ第6節は古豪SOCIOSさんとの一戦であった。
8月末の強化合宿以降、試合で合宿の成果を発揮出来ずにいたが、今節はナイトゲームということ、人工芝であること、からコンディション的には良い状態で闘えることは分かっていた。それもあり、合宿でやってきたことをどこまで表現出来るのか?非常に楽しみな一面があった。
日中の気温とは打って変わり、涼しさを越えて、むしろ肌寒さすらある中で試合が始まった。
普段やりなれた時間帯での試合、更には気候も味方してくれ、試合を通じ運動量を落とすことなく、複数の局面に多くの選手が関わり続けるというサッカーが表現できていたように思う。合宿時のパフォーマンスには及ばないモノも多くあったが、それとは別に合宿の時を越えるような目を見張るシーンもいくつか表現出来、創造性溢れるゲームを表現できたのではないかと思う。
自分達が主導権を握り続け、抜け目のないサッカーが展開できたのは手応えとして残った。結局、全てのプレーにおいて、選手が動き、スペースを作る、そして、そこを使う、ということの繰り返しを表現していただけであるが、その中で選手達は”状況の変化を観る”ことが出来ており、状況に応じたベスト、またはベターな選択肢を選べていた。それが今回の内容に繋がったのだと思う。

しかし、前半12分までに3得点し、4点目が生まれるまでの69分までには57分間もの空白の時間が存在することも事実。相手はベテランチームが故に、こちらのサッカーに慣れ始めると、上手く対処するシーンが目に留まるようになった。攻めあぐねた結果になったが、69分に生まれたゴールは相手の予測を越える素晴らしい連携から生まれたゴールであり”状況の変化を観る”ことによってしか成立しなゴールだった。相手がスフィーダの攻撃に慣れてしまったのであれば、それを越える違うプレーを選択しなければいけないのが常であり、それでしか打開できない時もある。そういう意味でもその瞬間に描いた選手達の絵は見事であった。
このゴールはたまたまではなく、トレーニングしてきたものであり、事実、5点目もすぐに生まれたが、それも相手の予測を越えるプレーだったからこそ奪えた得点であった。


今回のゲームは、観ている人の印象に残るような素晴らしいプレーも存在し、また何よりも選手達がチームのベースを意識した中で、工夫の連続から生み出しゴールの数々が印象深く残った。
最低でも今回と同じような内容のゲームを常に出来るようにならなければならないし、私が合宿で見てきたチームは、更に良かった部分も多くある。今回は環境が良かっただけ…それも大いにあるが、それだけで終わらず、更に高みを目指してチームを完成へと向かわせたい。私の知っているチームはもっともっと出来る。。。

試合結果に戻る