9/5(日) 東京女子体育大学国立FC2001
reported by 川邊健一
全日本女子サッカー選手権大会決勝(40分ハーフ) | ||||||
スフィーダ世田谷FC | ![]() |
3 4 |
前半 後半 |
0 0 |
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晴海総合高校 |
18 山田ゆり香 19 越前屋友香 18 山田ゆり香 11 笹子正恵 18 山田ゆり香 OWN GOAL 16 田中真理子 |
得点経過 4min 27min 39min 41min 48min 50min 77min |
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24 | シュート数 | 0 |
6月末以降中断期間を経て東京都女子サッカーリーグ第5節が行われた。夏の期間で強化してきたことを確認する上で今日のパフォーマンスは重要だと考えていた。久々の公式戦であり、選手達が自分達の成長を実感できる場としたかった。
試合には結果的に勝てたし、随所に中断期間前には見られなかったような良いプレーも顔を覗かせたが、私の見てきたチームならもっと出来るという印象に終わった。正直、消化不良といえるゲームだったように思う。


今日のテーマは簡単に説明すると以下の通りである。
(1)主導権を握り続けること
(2)運動量を高く保ち選手が動き続けること
(3)得点をより多く取ること
の3つであった。
どれも中途半端な形で終わったと言って良いだろう。チームの中で甘さが漂い、ゲームを自分達で作り上げて行くという作業に抜かりがあった。公式戦のリスタートだっただけに残念ではあったが、もちろん向上しているプレーも幾つかあった。
特に相手の戦術に対して柔軟に闘い方を変えられていたことは悪くない。相手は11名がビッシリと下がりゾーンを作って私達の攻撃を跳ね返そうとしていた。ブロックを作ること、それは相手のミスを待つということであり、リアクション的な要素が強い。そうであれば私達から相手が最も嫌がるアクションを起こすことが必要不可欠であり、そこをチームは淡々と狙っていた。
ボールを動かしながら徐々に前進し、そこからブロックを通過するロングフォワードパスを配給、これで見事に相手の急所を突くことが出来ていた。結果的に相手がそれを嫌がり、FWがプレスを掛けてきたが、そうなるとミドルゾーンに空間が生まれ、次はそこを使いながら展開することが出来ていた。これはチームの成長と捉えて良いと思う。
結局、得点は少なく7-0というスコアで終わったが、決定機の数を考えれば、もう2〜3点は取れていないと行けないゲームだった。しかし、守備面ではシュートを打たれるシーンもなく、また危ないシーンも少なく、安定した試合運びだったとも言えるかもしれない。


ただ、私達はこれから迎える全日本女子サッカー選手権大会1回戦を現在の目標と位置付けている。相手は関東リーグ入替トーナメント大会で負けた武蔵丘短期大学だが、今季は例年以上の攻撃力を誇り、私達よりも格上のチームであることは間違いない。チャレンジャーということで相手に胸を借りることになるが、今のままの私達では勝てない可能性の方が高い。やる以上は勝利を目指すことだけを考えているが、その中で私達のサッカーがどこまで通用し、表現できるか今から非常に楽しみだ。そして、試合を楽しむためには私達もそれ相応のチームに成長していなくてはならない。だからこそ妥協せず、妥協を許さず、真摯にサッカーと向き合って行きたいと思う。それが今の私達に出来る最良の道だと思っている。
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