6/20(日) FC駒沢女子

reported by 川邊 健一
東京都女子サッカーリーグ1部リーグ第4節(40分ハーフ)
スフィーダ世田谷FC 0
3
前半
後半
0
0
FC駒沢女子

4 田中麻里菜
19 越前屋友香
18 山田ゆり香
得点経過
68min
74min
80min


28 シュート数 4

東京都女子サッカーリーグ1部リーグ第4節は、同じ世田谷区に本拠地を構えるFC駒沢女子さん。過去何度も激闘を繰り広げてきた相手である。世田谷ダービーとでも言うべきなのか?毎回激しさのある試合になる。

それはそうと私達はこの試合で1部リーグの前半戦が終了する。星取り表を見る限り、今季の1部リーグは実力が拮抗しているように見える。私達は私達なりに1試合1試合丁寧に課題と向き合いながら闘うだけであるので、周りの結果などに左右されないようにしているが、願わくば、昨年同様に早い段階で優勝を決めたいものである。


今回のゲームは、怪我人などを考慮し、土壇場でシステム自体をいじってみた。現状で調子の良い選手達を、選手達の個性を発揮できるポジションで…と考えた時に、これまでのシステムでは当てはまらなかった。当初は後半から採用する予定だったが、公式戦という緊張感の中、最初からやるからこそ課題が出ると考え直し、敢えて最初から採用することとなった。

前線に多くの選手を割くシステムだったが、それが災いしどうしても縦へ急いでしまう。縦へ早い攻撃が多い故に、単調となり相手からしてみれば捕まえやすい攻撃だったのではないだろうか?このシステムは攻撃的なシステムという位置付けであったが、前線に選手を多く配置しても単調な攻撃では相手の守備網を崩しきなかった。また、相手の守備も非常に組織されており、相手の思惑通りの試合展開だったかもしれない。

後半も修正を加え臨んだが、戦況は大きく変らず、ただ時間だけが過ぎて行った。多くのシュートを放ち、チャンスもあったのだが、システムの変更から選手達の動きに迷いがあり、効果的な攻撃が少なかった。相手は数少ないチャンスをカウンターで待ち続け、その狙いも感じていたが、後半残り15分弱の所で勝負に出ることを決意した。このまま行けばドローの可能性が高く、勝ち点1は取れるものの、勝ち点3を取りたいところで勝ち点1では−2になってしまう。勝ち点3と勝ち点0を天秤にかけた時に私はリスクを冒してでも3を取る必要があると判断した。システムをやり慣れたものに戻し、前線にスピードある選手(CB)を配置し、攻撃態勢に入った。これまでも苦しい時は、その選手を上げることで試合を変えてきた。よって、自信はあったが、その直後にその選手が早速得点し1-0と試合を動かした。この時点で、その選手を戻すことも選択肢の1つであったが、緊迫した試合において、1点入れば相手の集中力が切れるのは分かっていたので、そのまま攻撃態勢を継続した。結果的に、やはり相手の守備網にほころびが出来るシーンが多くなり、そこから2得点し3-0というスコアで勝ちきることに成功した。
前回の試合同様、今回のシュート成功率は10%強…課題の克服には至らなかったが、急なシステム変更を考慮すれば仕方ない結果だとも思う。私はチームが1つのシステムしか使用出来なければ、いずれ通用しなくなると思っている。これまで使用してきたシステムが大体形になってきたこと、調子の良い選手を起用すること、などから今回が良い機会だと思ったが、あまりにも時間が足りなかったのは選手共々理解しているので、今後、今回着手したものも詰めて行かなければいけないと思っている。そして、理想は相手あってのサッカーであることから、相手に適した戦術をその都度取れるようなチームに成熟させて行きたいと思っている。

何はともあれ、1部リーグ前半戦は4連勝&無失点で乗り切ることが出来た。後期に向けた準備に早速入ると共に、目の前に迫っている全日本女子サッカー選手権大会2連覇へ向けて準備して行きたいと思っている。

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