6/6(日) 日本女子体育大学

reported by 川邊 健一
東京都女子サッカーリーグ1部リーグ第3節(40ハーフ)
スフィーダ世田谷FC 1
3
前半
後半
0
0
日本女子体育大学

16田中真理子
19越前屋友香
(CK) 9内山朋香
4田中麻里菜
得点経過
12min
47min
76min
80min

40 シュート数 0

東京都女子サッカーリーグ1部リーグ第3節は、日本女子体育大学であった。これまで幾度も苦しめられた経験のあるチームということで警戒して試合に挑んだ。

試合は開始直後のファーストプレーからポストに直撃のシュートがあるなどチャンスは多くあった。いつ得点が入ってもおかしくない状況の中、12分にミドルシュートから得点する。その後も得点の匂いはするものの、得点は奪えない。シュートの精度が低いことを言っても始まらないので、そこは置いておいたとしても、ゴール前の詰めやゴールを奪ってやるという迫力はなかった。チームがどこまでゴールを目指す意思を持って闘っていたのか?この部分が足りなければ、得点など簡単に奪えるはずもな、と感じながら戦況を見守っていた。

結果的に前半は圧倒的に攻め立てるものの1得点しか奪えず、勝敗の行方は後半に委ねられる形になった。
後半も前半と同様に得点が奪えず、半ばまで1-0の戦況が続いたが、狙っていた形からの追加点を奪い2-0と勝負を決めることが出来た。そして、終盤に立て続けに2得点し、結果的には4-0と快勝のように見えるが、40本のシュートを放ち、4得点はあまりにも少ないように思う。常識的に考え10分の1の確率でしかシュートが入らないのでは先々目指しているステージでの闘いでは勝ちきることさえ難しいだろう。今回は打たれたシュート数が0という数字からもわかるように、流れを手放す時間帯が無かったから結果オーライなだけで、拮抗したゲームでは間違いなく流れを持って行かれるだろう。よって、このシュート数40対0という部分に危機感を感じてる。

しかしながら、ポジティブな要素もないわけではない。これまで数年間1部リーグで闘ってきて80分間のうちにシュートを1本も打たれなかった試合などない。東京都のトップリーグでは、それが如何に難しいことかも理解している。そういう意味では、守備戦術が機能し、相手のやりたいことを1試合通じて完璧に守り通せた結果とも考えられる。勿論、まだまだ隙のある守備戦術ではあるが、今後より高いレベルの戦術に引き上げる為の通過点という捉え方としては、悪くない結果かもしれない。

何にせよ良くも悪くも現在のチーム力がはっきりと浮き彫りになったゲームではあった。サッカーはその時々の状況により、試合内容も結果も大きく変る生き物のような部分があるが、それをうまくコントロールし続けた方が勝ち残れるモノと考えている。まだ力は足りないが3試合連続0失点ということからも徐々に安定感は出て来ているようにも思えるので、次の試合では、また新たなことにチャレンジしつつ勝利を目指して行きたい。

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