3/28(日) フィオーレ武蔵野FC

reported by 川邊 健一
東京都女子サッカー大会予選リーグ第2節(25分ハーフ)
スフィーダ世田谷FC 3
1
前半
後半
0
0
フィオーレ武蔵野FC

(CK) 8 仲優希
9 内山朋香
11 笹子正恵
9 内山朋香
得点経過
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11 シュート数 3

東京都女子サッカー大会予選リーグ第2節は同じ東京都1部リーグに所属するフィオーレ武蔵野FCさんとの一戦。フィオーレさんは2009年度より数名の主力選手が抜けたものの、高校サッカー界の名門高校から戻ってきた新戦力などを迎え、戦力的には昨年にも劣るとも勝らない構成。非常に手強い相手になるだろうと考えていた。

相手は昨日までに予選3試合中2試合を消化しており、共に勝利し2連勝の状態。私達が負ければ予選リーグ敗退の危機に陥ることからも何とか勝利を手繰り寄せたいゲームではあった。しかし、それよりも私達が重要視しているものは、現在取り組んでいる新戦術を詰めて行く作業になる。これから本格的に新シーズンを迎えるに当たり、出来る限り早い時期に完成まで導かなければならない。そういう意味でも内容あってこそのゲームではあったが、本気で勝つつもりで試合に挑まなければ、何が通用して、何が通用しないのか?も曖昧になってしまう。テーマがぶれないように勝利の中の課題を見つけることを目標とした。

試合は新戦術が少しづつ浸透してきており、先週のゲームから抽出した課題を本日のゲームに反映することが出来ていたように思う。細かい部分でのことになるが、戦術的にも改善が見られたところがあり、個々の技術にしても改善が見て取れた。前半は、狙い通りのサッカーが出来ており、選手達も気持ちよさそうにピッチを走れた。結果として、意図あるゴールも3つ産れ、内容・結果共に成長の伺えたゲームだったと振り返っている。

ハーフタイムには、ボランチの関係について再確認し、横パスの重要性と、それに伴う2トップの連動など詳細に渡り、戦術的な指示を与えた。後半更に内容のあるゲームが出来るようにしたかった。

後半、前半とは裏腹に相手のゲームと言って良い内容になってしまった。相手のプレッシャーが早まったこと、こちらの闘いに慣れてきたこと、選手交代によりミスマッチが生まれたことなど、原因はいくつかあるが、一度狂い始めた歯車を元に戻すには25分間では短すぎた。まだ戦術的にも成熟がなされていない状況の為、自分達のリズムを狂わされた時に、自力で戻す、というレベルにまでは到達していない。幾度かの危機的なシーンはGKが辛うじて防ぎ、訪れた決定機でFWが決めてくれたことにより、後半も1-0と勝ち越せたが、前半と後半のスコアが示す通り、後半のスフィーダは良くなかった。
しかし、それでも勝ち切れたことや前半の内容を体感できたことは、このメンバーにとって大きな前進なのではないだろうか?今回出てきた課題を、また1週間使い改善していけば良い。この繰り返しだけが戦術を詰めて行く作業になるので、新たな課題に向き合えることに感謝したい。

これで予選リーグ2連勝し、リーグ戦突破に大きく前進出来た。来週は最終節になるが、今回の課題修正に早々に取り組みたい。そして、来週のゲームで一歩前進出来ていることを最大の目標に掲げたい。

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