11/1(日) ラガッツァFC

reported by 川邊 健一
東京都女子サッカーリーグ1部リーグ第5節(40分ハーフ)
スフィーダ世田谷FC 5
7
前半
後半
0
1
ラガッツァFC

7 仲優希
4 田中麻里菜
2 松原萌
(PK) 4 田中麻里菜
20 前田沙紀
OG
(CK) 2 松原萌
11 内山朋香

4 田中麻里菜
2松原萌
4 田中麻里菜
11 内山朋香
得点経過
前半
前半
前半
前半
前半
後半
後半
後半
後半
後半
後半
後半
後半









15
30 シュート数 2

全日本女子サッカー選手権大会関東地区予選の敗戦後、更なる怪我人やインフルエンザでの学級閉鎖などがあり、この試合は極めて危機的な状況に陥っていた。受験休部中の2選手、及び下部組織の選手1名に帯同を要請し何とかメンバーを組んだ状態だ。ベンチには4選手が座っていたが、全員怪我の選手であり、無理をして出場可能なのは1名の選手だけ…非常に苦しかった。

9:40キックオフ

下部組織からの助っ人#23海老澤

この試合は、メンバー的に苦しいこともあり、また即席チーム感も否めない為、システムの変更も行った。一番オーソドックスな4-4-2。いつものシステムで闘いたくとも選手達の個性を見るとそれが出来ない状態であった。特にシーズン当初は5名いたFWは1名しかおらず、いつもの3トップはやりたくても出来ない。また、前回の敗戦から守備面の更なる強化を図りたかった為、一番シンプルに守備戦術を実行できるシステムにてチームの守備意識を統一したかった。一人ひとりが走らなければいけない戦術。また、誰がさぼったか一目瞭然になる戦術。それを経てチームを一つの意識にまとめ上げるのが狙いだ。

前半、10名の相手に対し、数的優位を活かしボールを動かした。中には効果的且つ攻撃的な崩しもあり、優勢に試合を進められていたが、まだまだボールを奪う際の判断が悪く、単体での守備が多かった。高い連動性と同時性を身につければ、更に良い状態での攻撃を繰り返すことが出来たのかもしれないが、チームとしてトレーニングを行う時間もほとんどなかったので今回はこれで納得しなければならないのかもしれない。

後半、序盤こそまだ良かったが、やはり、80分を闘いきるだけの体力が身に付いていないのが見て取れた。もちろん、このゲームは朝一番であり、昨日は20:30までトレーニングを行っていたことを考慮すれば決してコンディション的にベストではないのかもしれない。しかし、足をつるほど走りきる選手もいなければ、まだまだ必死さも伝わってこない。ここを打破するもの…それは、それぞれが一つの試合に全てを置いて来れるだけの心構えのような気がしている。

今日はFWで出場の#4田中は4得点

PK

前後半を通じ、まだまだ守備の意識も低ければ、運動量やグループで守る際の時間的なズレは多くの場面で見られた。しかし、これを継続していけば、また一つレベルアップできるだろう、という手応えを感じられたのは事実。これまで、攻撃、攻撃、また攻撃、、、といった具合に、どうすれば攻撃で押し切れるかを考える時間が多かったが、全日本女子サッカー選手権関東地区予選の敗戦を経て、更なるチームでの守備強化が急務だと痛感させられた。それは7失点したからではなく、根本的にボールを奪う位置が低すぎたことが問題であり、そのボールを奪う位置を変えることが結果的にアグレッシブな攻撃に繋がるからだ。スペースや時間を奪うことも重要であるが、一番は私達がやられたように冷静さを奪い取ることが何よりも重要なものだと思う。だから私達は何も出来なかったのだ。更にレベルを上げるために、私達は”それ”を学んだんだと思う。学んだ貴重な時間を無駄にしないように前向きに進んでいきたいと思っている。

次の一戦も目の前に迫っているが、チーム一丸となり一勝を目指したい。目標のスタートラインに立つためには自分達の力で引き寄せるしかないのだから。

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