7/19(日) 立川FC

reported by 川邊 健一
全日本女子サッカー選手権大会東京都予選準決勝(40分ハーフ)
スフィーダ世田谷FC 1
3
前半
後半
0
0
立川FC

10 畑中彩香
(FK) 10 畑中彩香
19 越前屋友香
9 小笠原かすみ
得点経過
18min
46min
62min
68min
16 シュート数 5

昨日に続き行われた準決勝。相手はリーグ戦で苦しい試合をした立川FC(○2-1)。1か月ぶりの再戦であるが、そこから私達がどれだけ成長出来たのか?力が試される試合とも言える。前回の試合では先制点を許し、慌ててしまった私達が自身で首を絞める展開になってしまったことが鮮明に思い出されるが、今回は一味違う試合をしたいと強く願っていた。選手達もこの1か月間で立川FCさんと再戦できることを目標に精進してきた。言わば1つの節目である。

空中戦に強さを見せた#14岡田

今日も失点0で乗り切った#12鶴ヶ谷

相手は前線に有能なタレントを有する強豪チーム。破壊力は抜群だ。このようなチームとの対戦では戦略や戦術といったものが非常に重要になる。そういう意味では、今までの対戦から相手の特徴や得意な形、苦手な形などは十分に把握できていたので、それを元に試合を優位に進められるよう入念に戦略を立て、試合に臨めたことは大きい。相手の特長を潰し、私達のストロングポイントを十分に発揮できるよう準備してきた。

前半から相手の得意なプレーを封じ込め、こちらの意図した展開に持ち込むことが出来ていたように思う。無論、相手も局面で非常に闘える選手が多いため、強く、激しく、簡単にはやらせてくれない。こちらの得意な形を出し切るまでに時間はかかったが、先制点はトレーニングしてきた狙い通りの得点だった。

後半も決して楽な展開ではないが、後半6分に#2松原のFKから#10畑中が頭で合わせ追加点を挙げたことで勝利が大きく近づいた。非常に良い時間帯での追加点だった。
その後も得点を重ね、4-0というスコアに広げることが出来たが、欲を言えば、あと1点取れるかどうかが成長の分かれ道だったように思う。5-0とするまで貪欲に攻撃を繰り返すことが出来ていればゲーム中に成長出来た可能性があったが、4-0では成長したとは言い難い。この1点には大きな差と意味があると直感的に感じていた。

今日は途中出場の#17赤羽

今日もトレーナー(帝京平成大)は大活躍

それはそうと試合は、前回より内容的に優れていたことは事実であり、その部分は素直に評価したい。ロングフォワードパスに対し、センターバック2枚が的確にはじき返し、相手の強力な2トップに競り勝てていたように思う。それが一番の勝因であり、このゲームの全てだったと思っている。そのセカンドボールを中盤が拾い切れれば尚更良かったが、それは次の課題として持ち越したい。相手は強かったので全てが簡単に行くわけはない。
何はともあれ、苦手としていたロングフォワードパスに対し、空中戦を最も得意とする個性を持った#14岡田を起用したことで問題が解決に向かいつつあることは素晴らしい。ロングフォワードパスを多用するチームが多い中、そこへの課題をずっと持っていたが、昨日の3回戦、今回の準決勝で自信が確信に変わり、驚くほど苦手意識が解消された。チームにとって、これ以上ない収穫だったと思う。


このゲームに勝ったことで初めて全日本選手権で決勝戦へ進出することが出来た。あと一つ勝てば念願の関東大会出場権を獲得できるが、相手は日頃から大変お世話になっている先生率いる文京学院大学女子高校である。私の最も尊敬している先生の一人である。選手達から絶大な信頼があり、チームに最高の力を引き出させてくることは分かっている。
非常にやり辛い相手ではあるが、お互いに初めての決勝進出であるので、どちらが勝っても初めての関東大会出場の未知なる闘いだ。私達はこの大会に懸けているだけに先生に胸を借り、決勝戦として相応しい最高のゲームがしたいと願っている。

試合結果に戻る