6/14(日) 立川FC

reported by 川邊 健一
東京都女子サッカーリーグ1部リーグ 第2節(40分ハーフ)
スフィーダ世田谷FC 1
1
前半
後半
1
0
立川FC

10 畑中彩香
10 畑中彩香
10min
29min
68min
9(CK)

東京都女子サッカーリーグ1部リーグ第2節は、2009年のリーグ戦において最も警戒していた立川FC。2009年より新戦力も加入し、非常に充実した戦力を誇っている。今まで何度も対戦してきた相手ではあるが、今年の立川さんは今までと全く違うチームと考えていた。

1部リーグ全8試合の内、少なくとも一試合は苦しい試合がある。それは開幕前からずっと思っていた。”それ”が今回の試合になる可能性が極めて高いと考えてはいたが、今回は正しく相手主導のゲームであり、相手のことを何よりも認めなければならない。相手の闘志は私達の闘志を遥かに凌いでいた。闘うチームは絶対に簡単には崩せない…勝者に相応しかったのは相手だったのかもしれない。

失点シーンのコーナーキック

29分にヘディングで同点
前半、試合前から抱えていた不安要素がいくつかあったが、自分達に襲い掛かり、最も避けたい展開を迎えて行く。セットプレーから先制点を奪われ慌てだし、冷静な展開にすることが難しかった。選手達が苛立ち、また萎縮し、自滅の前半となってしまった。ただ、そのような中でも決定的なシーンはいくつかあり、右サイドからの鋭いクロスをニアで合わせ同点とすることが出来たのが唯一の救いであった。

ハーフタイムで戻ってきた選手達は意気消沈しており、まるで負けたチームかのような表情であった。このままでは流石に負ける可能性も否定できなかったが、後半へ向け、もう一度気持をリセットさせ臨ませることが最も重要なことであった。シュートは打てているし、決定機もいつも通りある。ただ、違うのは先制点を奪われただけ。前半のうちに同点に追い付けているし、選手達が抱えるほど大きな問題はほとんど見当たらなかった。
後半、相手にも決定機があり、正直冷や冷やした時もあった。相手は後半も落ちた体力を気力でカバーし、素晴らしいファイティングスピリットを持って闘っていた。シュートを打てども、打てども入らない展開が続いたが、途中出場で出場させた#9小笠原が流れを変えるプレーを見せ、その活躍もあり逆転に成功。ようやく逆転出来、何とか開幕2連勝を飾った形になった。

今回は苦しい試合であった。第1節同様、いや、それ以上に相手主導の展開となってしまい敗戦の可能性すらあった。しかし、こうしたことも想定内のことであり、また力のある立川さんが相手であれば当然のことだと思う。私達にまだ力が備わっていないだけのことだ。

どういう試合展開であれば相手が主導になるのか?それはよく理解している。分かっているのだから大きな問題はないし、それを改善するのは思いのほか簡単な作業になる。しかし、私達の目指すサッカースタイルを追求するために、今はまだその改善を行う段階ではない。これからも同じような闘いがあることは間違いないが、勝ち抜くことを前提に自分達は自分達のサッカースタイルを築き上げていくことを追求したいと思っている。

次回は全日本女子サッカー選手権になるが、もし私達が勝ち上がり、立川さんも勝ち上がっていれば準決勝(一ヶ月後)にて再戦出来る可能性がある。その時をお互いが迎えられるように私達は全日本の開幕に向けて着々と準備を進めて行きたいと思う。次は少しでも私達のサッカーを展開できるようにトレーニングに励みたい。

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