11/30(日) 小平SC ○2-0(0-0、2-0)

reported by 川邊 健一

東京都女子サッカーリーグ1部リーグ最終節・・・この試合の前に行われたPAF×フィオーレの試合においてPAFが勝利したために、この試合の結果に関わらずPAFの優勝が確定していた。私達は勝とうが負けようが2位が決定していたが、試合に重要だとか重要ではないということはない。全てが成長への大事なものだ。よって、このゲームにおいてもベストを尽くすことだけを考えた。

キックオフ前、1st、2ndGKが不在なのは前にも書いたが、今回は諸事情により急遽3rdGKまで失った形で試合を迎えなくてはならなかった。しかもそれは試合当日の集合時間に判明し、やむを得ずFPを急造GKとしてピッチに送り出した。ここ数試合、必ず失点しているチーム・・・それに加え急造GKとなれば失点は免れないだろう、それ以上に点を奪いに行くしかない・・・と心に決めて試合に臨んだ。

しかし、試合では予想外の結果が待っていた。相手は強く、幾度か決定的な場面を迎えるが、身体を張り守り、結果的に失点はなかった。それだけではなく、FP選手だったためにバックパスが受けられる、GKが蹴れる、パントキックが飛ぶ、という逆に良い面すらあった。いや、この試合で再認識したが、スフィーダの場合、ゴールマウスにボールが飛んでくるようなシーンは少ない、だからこそ、こうした攻撃面での貢献ができるGKの方が戦術にフィットすると感じた。また、FP経験が豊富なことでコーチング、ハイボールの落下点を予測する感覚など、GKと言ってもFP経験があってのGKだな、と改めて痛感することが出来た。
また、試合後、今回もシュートは打てども打てども枠を外れたが、久々に清々しい感覚が不思議と残った。なぜか?それはリーグ戦を全て終えたということもあるだろうが、何よりも失点をゼロに抑え、完封できたことがそうさせたのだと思った。

内容的には、毎度の通り、シュートは尽く枠を外れ、18本目のシュート(後半20分)でようやく個人技から得点した。そして、その直後にも追加点を挙げ2-0で勝ちきった。
今年のチームを振り返って思うこと。それは選手達はスフィーダのサッカーを目指し、チームコンセプトに乗っ取った形でしっかりとサッカーを展開することが出来ていたということ。だから、ボールの動かし方や運び方は高いレベルで実行することが出来るようになっていた。しかし、シュートが入らない・・・これについては、プレッシャーの中でのシュート技術をもっと高めておく必要があったと思う。そこが不足していたことから、攻めている割には、シュートしている割には得点が入らないという現象が起きていたことは間違いないと思う。100%見ている人がイライラしてしまうゲームばかりだったと思う。育成と強化、そして、その先にある勝利を目指し、全てを同時進行で進めてきたことが、逆に勝利というものを遠ざけたのかもしれない。が、私は今のまま進み、そして、あとはプラスαの部分で不足している技術を足すこと、それがこの計算式の回答になると信じて疑わない。強化強化と言いながらも結局は育成部分をクローズアップし過ぎたトレーニングになっていたように思う。間違ってはいないが、このカテゴリーはトップチームである。しかも来年度より中学生は1名も入らない構成になる。そういう意味でも、更に勝利に対し貪欲に追及して、突き詰めて行ければと思う。
今シーズンは、理想を追い求めるが故に
勝利<理想
となっていた。この不等号が見事に当てはまる。そして、それが勝ちきれなかった要因だと反省すべき部分もある。

今年も多くの反省が残ったが、例年と比較すればそれは限りなく少なくなった。今後やらなければならないことは今までよりもずっと少ない。ましてや勝つことを目指すサッカーを展開するのであればなおさらだ。とにかく来年は勝たなければならない。勝つために自分の出来ること全てをやり尽くしたいと思っている。今から来年度のシーズンインまで4か月・・・鍛えに鍛えて鍛え抜きたいと思っている。

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