11/24(月) FC PARTIRE △2-2(1-2、1-0)

reported by 川邊 健一

東京都女子サッカーリーグ第7節、まだ優勝に向けて僅かながらに可能性を残してる試合であった。条件としては大量得点を奪うこと、それが唯一の可能性になるが、結果的には2-2と引き分けに終わってしまった為、優勝への道は閉ざされたと考えていいだろう。

試合は開始早々前節同様に失点し、その後、更に加点。守備陣の一瞬の隙を突かれての2失点だった。相手は完璧に自陣に引きカウンターを狙うという効果的なサッカーを展開していた。従って、ボール支配率では圧倒的に有利であり、試合のシュート数も27対4・・・いつも通りと言えばいつも通りであり、やはり今回も得点が奪い切れなかった。ただ、これは今回も・・・というよりは相手の戦術に私達が屈したという考え方が適切だと思う。また、雨の中のゲームであり、スリッピーな状態は問題なかったのだが、今までこのような状況であれだけ引かれたゲームを経験したことがなかった。このような状況の時は個人技が有効と考えていたので、最も破壊力のある2選手を2トップに配置し、得点を奪いに行く布陣を敷いたが、雨の中での個人技はボールが伸びるため良いところが少なかった。雨の中での、そして、引かれた中での戦いというものを経験できたのは良かったが、私達の現段階での手持ちの武器では有効なサッカーを行うことが出来なかった。それが今回のドローという結果なのだと思う。

ここ数か月間調子を落とし続けているのは、チームの戦績を見ても明らかだ。一度狂い始めた歯車を元に戻すのは簡単ではない。今は全てが悪い方向へ向かいつつある。ただ、これもあと少しの辛抱だと考えて良いだろう。選手達は今年度も明らかに力をつけ、スフィーダらしいサッカーを展開できる技術・戦術を身に付けた。今は全てにおいて自信を失っているだけだ。少しのきっかけで大きな変化を遂げられるし、それも遠くない未来に待っている。
今年度は何のタイトルも取れなかったが、次へ向けての基盤は出来つつあるのは間違いない。もはや新シーズンへ向けて準備を開始しなければいけないが、この経験だけは忘れないようにしたい。

選手達は知らず知らずの間に自分の知らない力を手に入れていることになると思う。来年3月までにある意味スフィーダの完成形に近いサッカーを展開できるようになるだろう。それまでの間、甘さをなくしたチームに強化して行きたいと思う。もう後はない・・・下がることも避けなければいけない。正念場だと思う。

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