7/27(日) FC PAF ●0-1(0-0、0-1)
reported by 川邊健一
[お詫びとお礼]
ウルトラマン商店街をはじめとする関係者の皆様方に心強い応援を頂いたにも関わらず、ご期待に沿えず申し訳ありませんでした。本日の来場数は500名弱を記録致することが出来、なでしこリーグ2部の平均動員数を越えることもできました。それだけに結果を求められる本日の準決勝にて勝利をもぎ取れなかったことが、今でも悔やまれます。
公式戦の初黒星が一番勝たなくてはいけない本日となってしまいました。ただ、選手達は多くの方々に背中を押され魂をこめた18本ものシュートを打ち続けてくれました。あれだけの暑さの中、選手達が最後まで諦めず走りきれたのは、皆様方の後押しなくして不可能なことだったと思っております。
結果は非常に悔やまれますが、対戦相手はベテランチームの非常に優れたチームです。現時点では相手がスフィーダよりも強かったことを素直に認め、ここからPAFさんを超えられるように、また一から出直したいと思います。たった3本のシュートで勝利を引き寄せたPAFさんには心より敬服します。さすがの勝負強さでした。今回は完敗です。
本日はたくさんの応援、誠にありがとうございました。
[レポート]
本日のゲームの最大の敗因はチームのモチベーション維持の難しさに尽きると思う。トップチームは、大学生、高校生、中学生と在籍しているが、この大会の期間中、中学生選手はU15関東大会の激戦を繰り広げてきており全国大会への出場権は確保したものの、真剣勝負の場が多すぎたのかもしれない。また、高校生選手に関しても、これからU18選手権東京都予選を控えており、そちらに気を取られてしまう瞬間もあったかもしれない。この大会は言わば、大学生以上の大会でもあり、大学生にとってはここしかない真剣勝負の場であるが、中学生、高校生にとっては違う。もちろん、それが悪いわけでもなく、敗因が中高生にあるわけでもない。ただ、相手は全員が大学生以上のチームであり、この大会しか出場権がなく、この大会に全選手が全てを懸けていたことは言うまでもない。
シュート数18対3・・・いつもと変らない支配率である。しかし、勝てなかった。いつもと同じようにいかなかった。それは、明らかに気持ちの差であったと言えるだろう。冷静に考えれば考えるほど、その想いの差で勝負が付いたのだと感じる。シュートを打てども入らない、最終局面で粘られる、全ては技術不足が招いた結果であり、この状況を打開させてあげることの出来なかった準備不足が原因であることは間違いない。また、モチベーションのコントロールの部分で選手達を導ききれなかったのも大きな原因だ。
全ては気持ちの持ちように尽きる。しかし、選手達は気持ちがなかったわけではないし、最後まで闘えていた。ただ、何が足りなかったかというと、相手よりも試合へ向けての準備が足りなかった、懸ける想いが足りなかった、だけである。間違いなく言えるのは、相手の方が、この大会に懸ける想いが強かったということであり、それがそのまま結果に結びついたということであった。だからこそ、この敗戦を真摯に受け止め、自分達が至らなかった原因を整理しなければならないと思っている。
最後になるが、この大会だけは何とか勝たせてあげたかった。選手達に新しい扉を開かせてあげたかった。私の気持ちは強かったが、選手達と上手くリンクすることが出来ず、このプロジェクトは失敗に終わった。非常に落胆した結果だった。ただ、敗因は技術的な問題ではなく、モチベーションコントロールにミスがあっただけなのだから、自分達の技術へ対する不安は少ないと考えても良いのかもしれない。グラウンド状態が良くなかっただけにスフィーダのサッカーをお見せすることが出来なかったことが悔やまれるが、そうした状況を跳ね除け、逞しく闘ってくれた選手達を誇りに思っている。素晴らしい姿勢だった。
また明日から次の目標に向かって歩んで行くしかない。