4/6(日) インターセプト ○8-0(2-0、6-0)
reported by 川邊 健一
予選リーグ第2節は昨年度2部リーグ3位だったインターセプトとの試合であった。予選リーグは3チーム(スフィーダ、立川FC、インターセプト)で競われ、立川対インターセプトが1-0の結果であったため、インターセプトはスフィーダに3点以上の勝利で1位抜け出きるという可能性が残っている。私達はこのゲームに引分以上で決勝トーナメント進出が出来るという状況であったが、相手にも可能性が十分ある状態であったため非常に緊迫したゲームになることが想定できた。また、相手は過去に何度か練習試合等でお世話になった経験があるが、経験豊富なベテラン選手が多く揃い、勝負勘を持った非常に手強いチームである。
ゲームはリーグ戦ということからもスタートから2点のハンデキャップを持った状態から始まっている。このハンデは公式戦において大きなものである。前半の段階で何とか得点し2-0としたが、事実上は4-0と同じことになる。それが一番の要素ではあると思うが、後半は6得点し8-0というスコアで試合を制し決勝トーナメント進出を決めることが出来た。しかし、8-0というまでの差のあるサッカーが出来たかというと、それは違うかもしれない。前半2-0、後半6-0、このスコアの差を考えてもサッカーでは良くある『気持ちが切れた』状態になったのだと思う。スフィーダもこうした試合を経験してきた。もし、最初から0-0というイーブンの状態であれば今回のようなゲームにはならなかったと思う。ましてや相手は素晴らしいチームということもあるので、負けている可能性も十分にあると思う。サッカーでも何でも同じだと思うが、一番大事なものはどういう精神状態で臨めるか?闘えるか?ということだと思う。『一番大事なのは気持ちだ』『メンタルが全てだ』ということは一般的によく言われるし、それも分かってはいたが、どこかで軽視している自分がいたように思う。それは『どんなに気持ちがあっても技術がなければ勝てない』そう思う自分の方が強かったのだと今は深く反省している。確かにそれも間違いではないと思うが『メンタルが充実した状態でなければ技術が高くても、それは発揮されない』ということを最近痛感している。ただ、少し見る目を変えてみると、こうしてメンタリティーの部分を考えられるようになってきたということは、それだけ選手達の技術レベルが徐々に向上しているから、とも考えられる。正直、今回のゲームだけ見てしまえば、技術的に『こんなもので満足なのか?』と言われてしまうだろうが、最低限のベースは出来てきていると思う。あとはここからチーム戦術の部分を固めていけば、このチームは良いチームになると信じている。そして、細かいミスも減り、よりスフィーダの良い所を発揮できるサッカーが可能になると思っている。
これで決勝トーナメントに進出することが出来た。決して、簡単ではないリーグ戦を勝ち上がれたことは自信になった。ここからは一発勝負のトーナメント戦になるが、1試合1試合で課題の抽出と修正を繰り返し、1歩づつ着実に力を付けながら、頂を目指せたら素晴らしい。願わくば、目の前の試合に全てを懸け、1試合で全てを出し尽くすような試合をする選手達を見てみたい。