11/28(日) SOCIOS.FC
report by 楠本
東京都女子サッカーリーグ1部リーグ第7節は今期3度目の対戦となるSOCIOS.FC。前節から約2週間経過したが、中学生選手はその後すぐに期末試験へ入り、このSOCIOS戦の直前までそれは続いていた。よって、トップフォームにまで上げきることは出来なかったが、幸いなことに金曜日が祝日であったため本日までに3回のトレーニングを行うことが出来ていた。その中ではチームのパフォーマンスが思った以上に向上している様が見て取れ、試験でのパフォーマンスの低下は然程感じられなかった。
1部リーグはすでに1位、2位が確定しており、降格チームも決定している。よって、今の我々がこのゲームに勝とうが勝つまいが、来年度に影響するものは何もなく、言わば消化試合とも言えるものであった。しかし、今素晴らしい向上を見せてきているチームを更に良いものにする為にも、選手個々が更に伸びる為にも、今の我々に消化試合と言えるものはない。全てが重要なゲームであり、全てが成長の場である。だからこそ、高い意識レベルを保ち、チーム一丸となり向上することだけを考えたゲームがしたかった。
前半から主導権は握るものの、どこか選手達の試合に対するモチベーションが低いように思えた。試合後、選手達からの口からも出た『最悪だった・・・』という言葉が全てだと思う。個々の戦う意識が低く、無論チームとしての団結は皆無に等しい。つまらないミスも連発し、ここ最近のチームが嘘かのようなパフォーマンスレベルであった。それでも、悪いなりにもゲームを支配することが出来、前半だけでも3得点出来た。中には良い形の崩しから得点というシーンもあったが、良い連携、連動が続かなかったように思う。
後半に入り、3点差と悪いなりにも試合を支配できていたということから結果的に直接FK、ビルドアップミスを奪われるといういつもの失点のパターンから2失点があった。ハーフタイムをはさみいくらか修正が見られるかと期待していたが、今回はあまり変わらなかった。いつも良いとは限らないのがサッカーであり、様々な相手がいるからこそ練習の成果が出せないのもサッツカーであるが、今回に関してはそれ以前の問題だったように感じている。こちらも途中で1得点あったことから危なげなく4-2という形で勝利することが出来たが、どこかでチーム内に慢心があるのではないか?と危機感の残るゲームになってしまった。
本日は内容はともかくとして勝つことが出来た。選手達は真剣にプレーしていたとは思うが、それぞれの想いが、それぞれの方向を向いた結果がこの内容だったのだと思う。スフィーダのスタイルとして『常に全力を尽くす』というものは浸透してきているが、姿勢が正しくとも意識が合わなければこうした内容になるのだと思う。
1部リーグもいよいよ残り2節となったが、スフィーダの1部リーグにおける最高順位は4位。すでに優勝、準優勝の可能性はないが、このチームで新しい歴史を刻むという意味でも更に成長しながら3位入賞を目指したいと思っている。当初はここまで辿り着けるチームになることは考えにくかったが、選手達は着実に短い期間で成長し、素晴らしい成長を成し遂げてくれた。新たな結果は我々に自信をもたらしてくれる要素になるかもしれない。それは結果的に成長につながることであると考えられる。あくまでも現時点での目標ではあるが、東京都のトップ3に入れるようにこれからの練習にも必死に取り組みたいと思っている。そして、次節は内容を残し素晴らしい勝利を手に入れたいと願う。