4/1(日) キディFC

report by 川辺

東京都女子サッカー大会の開幕と共に2007年度初の公式戦がスタートした。新チームに移行してからまだ試合数も少なく完全に調整の状況であるが毎年6月頃を目安にチームを作っていくためこの大会もあくまでも調整の場となる。しかし、メンバーが大幅に代わった新生スフィーダ世田谷の現段階での力量を測る上では今大会はいつもよりも重要な位置付けとしている。
緒戦は中学生の合宿などと重なり、また大学生選手の入学式、怪我などの諸々の事情から8名しか選手が集まらず、11名に満たない状態での試合となった。相手は東京都4部リーグに所属するキディFCであったが、予選リーグ第1節では1部リーグ所属の小平SCに1-2という僅差の結果を残しており非常に厳しいゲームになる可能性があると想定していた。また、この日の8名は1名以外は全てDF登録の選手達であり攻撃の選手の9割を欠いていたことになる。それもまた厳しさを強める要因であった。しかし、結果から言えば4-0という快勝の結果となった。
このゲームに関しては勝つ事にこだわり、勝ち点3もしくは1を得る事だけに集中した。普段から勝敗に関しては主要大会以外はこだわってきていないが、8名という稀な機会のため勝つためのサッカーという新しい視点でゲームに挑んだ。8名でいかに勝つか?8名でどうやって勝ち点を稼ぎ次の2節、3節につなげるか?それを学べる貴重な機会を新鮮な気持ちで戦う事がテーマとなった。8名で勝つには前線にシンプルに長いボールを入れ、途中でインターセプトされることを回避することで失点を防ぐことが重要だ。そして、引いて引いてのカウンターアタックで少ない得点機で確実に得点を奪うことで勝つ事も出来るのではないかと考えていた。運動量などの面で厳しいことも想定できたが、あまり動かずに前線の1トップの身体能力に頼ったカウンターで出来る限り守備陣の消耗を避けた。今振り返ればこちらの思惑通りに進んだゲームだったと言えるだろう。4-0という点差は当初考えていなかったスコアではあったが、選手達が慣れない戦術に柔軟に対応してくれた結果である。スフィーダのサッカーとしては相応しくなく、見ていても面白くないサッカーでしかなかったが、新しい事にチャレンジし、それを選手達が柔軟に対応できた事に収穫がある。
これで8名という危機的状況を乗り越え次週の第2節、3節に繋げることが出来た。次週は1部リーグ所属の小平SCとSOCIOSとの連戦が待っている。世代交代を果たす前のチームでもやっとの相手であっただけに非常に難しいゲームになるであろうが、今のチームであればそれでも勝利を引き込む事が出来ると思っている。新生スフィーダは毎日力が伸びていっている様にすら感じる事ができる。吸収力の高い中学生世代の選手が多いだけに日々成長していることが分かる。次の一戦も何が見れるのか楽しみだ。

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