7/9(日) 東京経営短大村田女子高等学校

reported by 川辺

全日本女子サッカー選手権大会3回戦は高校サッカー界の強豪である村田女子高等学校との1戦となった。相手は高校選手権で全国大会出場を決め波に乗っているチーム、過去に何度か対戦したことはあるが今年のチームとは未だ未対戦であったために、どういう戦況になるのか不透明な部分が多かった。分かっていたのは2トップを基点とした縦へ速いスピーディーなサッカーを行使するチームであるということ。ゴールに直結するようなプレーが出来るチームだけに一歩違えばすぐに失点をする危険性があった。
試合は前半開始こそスピード感のある我々らしいサッカーで相手を崩せていた。開始からすぐに失点することになったが、それでも我々の支配力の方が強かったような気がする。しかし、2失点目を喫するとそこから相手のペースとなり、序盤に出来ていた自分達の形を見失った戦い方になってしまった。相手は自分達の戦術を駆使し我々のゴールに迫ってくる。空中戦で勝てず、セカンドボールも拾えずという展開の中、負傷者が出てしまい10人になっていたところで3失点目。その後、我々は諸事情により5名の選手を同時にピッチに送り出した。これは戦術的な交代ではなく、あくまでも私達の個人的な事情による交代であったが、それにより交代枠を使いきることになる。尚、負傷で治療に当たっていた選手も交代させることが出来なかったが、結果的にその選手は再度ピッチへ戻れるような状態ではなく前半25分以降は10名での戦いを余儀なくされた。これは事前に打ち合わせしていた通りの予定していた交代ではあったし、仮に10名になろうとも9名になろうとも残されたメンバーで戦おうということになっていた。結局、前半は0-3で折り返すことになり、また選手数も10名ということで難しい戦況ではあった。
ハーフタイムでは10名の選手でこの戦況をどのように乗り切るかということと、僅かに残された逆転への可能性を追求し続ける為の指示をして後半のピッチへ送り出した。
後半戦、思わぬアクシデントで次々と選手はグラウンドから退いてしまった。9名、、、8名、、、7名、、、そして、6名となり試合は不成立の状態に陥った。但し、そのような中で8名になった後半半ばに1点を返し、それ以外でも得点を感じさせられるようなシーンを演出できた選手達の闘志に心を打たれた。ただ、8名で得点を奪えたからといって11対11で戦っていれば逆転できたかどうかは分からない。まず、11対11の状態で2失点したことから相手は我々の戦術を凌駕し、我々の力を超えていたということが考えられる。3点目以降は我々が常に数的不利な戦況を余儀なくされただけに相手の勢いもどこか落ち着いてしまったのではないだろうか。相手は強く、そして、激しさを併せ持つ非常に優れたチームであった。その相手に今のスフィーダであれば勝てないのは理解できる。非常に残念ではあるが色々と考えさせられ、そして、更に高い闘争心を与えてくれるきっかけとなったゲームだと言える。課題は明確となり、今やらなければいけないことがはっきりとした。この課題は今までのどの課題よりもより鮮明に見えている。そして、修正は難しいことでもない。今はこの課題を修正することだけを考えて、1ヵ月後に迫ったトップチーム今季最大の目標である全日本女子ユース(U-18)選手権大会に向けて準備したいと思う。もう、後悔をするわけにはいかない。後戻りも出来ない、、、今も、そして、これからも前へ進むことだけを考えて行きたい。1ヵ月後には今までとは違うスフィーダを見せられるように私の全てを注ぎ込んで最高のチームに仕上げたいと思っている。

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