3/26(日) 東京学芸大学

reported by 川辺

予選リーグ第2節は東京都2部リーグに所属する東京学芸大学サッカー部。昨年は一時期2部リーグ最強と目されたチーム。簡単に行くような相手ではないが、それよりも先週の第1節で浮き彫りになったチームとしての課題だけを考えて試合に臨んだ。
開始から終始主導権を握った中で攻撃的に試合を進めることが出来たと思う。特にゴールへの迫力という意味で昨日の練習試合以降センターフォワードの2選手をベンチに置き、個の突破力を持った選手をコンバートしたが、自分の個性を生かしたプレーを披露してくれた。自分の個性を生かしての得点もあり良い出来であったと感じている。また、チームとしても先週の課題を発揮しようと努力はしていた。チームに活気と連動感が満ち溢れ局面局面では良いサッカーが出来たと思う。ただ、内容的には悪くなかったものの、得点は極めて少なかった。あれだけの好機を演出できているが、好機と得点が比例していないのが少し残念だ。もちろん好機や決定機といったものと得点が100%比例しないのがサッカーではあるが、それを差し引いてももう少し得点が奪えてもおかしくない感じはする。しかし、サッカーの大量得点というものは紙一重のものでもあり、点差が開き勝負が決まるようなものになった場合(目安としては4、5点)は、相手の集中力が切れ多くの得点を奪うことが出来るという要素を生み出す。そこでこちらも集中力を切らすか、相手の弱みに付け込み更に高い意識で得点を重ねるよう努力できるかが重要な分かれ目になる。今回の試合に関してはそこまでの点差に辿り着くことが出来なかったというのが大量得点へ至らなかった内容へと繋がってしまった。しかし、後半に生まれた得点などは素晴らしい個人の技術から生まれたものであり、ここまでのトレーニングの成果ははっきりと見て取ることが出来た。
個人、チームの力は確実に向上が見れるようになってきた。あとは先週の試合で浮き彫りになったようなメンタル的な弱さが出なければ着実に毎試合の中で成長していけるだけのベースがある。1試合1試合を無駄にすることなく、出来ることを着実にクリアーしていくことを考えていけば、この大会が終了したときに自分達の成長を振り返ることが出来るであろう。
予選リーグ最終節は共に2勝の小平SCとの対戦になる。得失点差で負けている為、1つでも多く試合を消化したいのであれば是が非でも勝たなければいけない。相手は強いチームではあるが、ここまでのトレーニングの成果を感じ取るには良い相手だと思う。引き分けすら許されない状態で時間も25分ハーフと短いが、開始から攻撃的に戦い出来るだけ多い得点を奪って勝つことを考えたい。相手は技術力のあるチームであるが為に第1節、第2節とは違い一方的な試合にはならないだろう。従って、押し込む時間が続かない分、ミドルゾーンを中心に据えたアグレッシブな良いサッカーが出来る相手だと思う。負けも引き分けも許されない状態ではあるが、今から試合が楽しみで仕方ない。

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