3/19(日) 大和シルフィード

reported by 川辺

第2節の大和シルフィードは高いレベルでコミュニケーションの取れる素晴らしいチーム。しかも相手の完全ホーム。ここで内容のある勝利を得ることが出来るということはイコール自分達の成長を証明出来ることだと思っていた。それは試合前にも選手達に伝えたことであり、ここでシルフィードという強いチームに勝つことが出来れば大きな自信になると感じていた。
前半から主導権を握っていたと言える。相手の多彩なパスワークは連結した守備組織が見事に抑え失点の危険性は少なかった。そんな中、相手のミスを付いて先制点を奪ったが、相手のミスによる得点はこれだけではなかった。後半戦もミスから得点を奪った。しかし、このミスというのは偶発的に産まれたものではなく、私達のサッカーが産み出した計算できるミスだった。ミスというものが無ければ全ての攻撃は成立し失点を喫するということも有り得ない。しかし、ミスは必ず試合の中で起こり得ることであり、そこへ漬け込むこともサッカーにおいては重要なことだ。そのミスを偶発的ではなく、引き出すことが出来れば勝利への可能性は大きく高まることになるであろう。それが上手く出来た試合だったと思う。だから予想に反して5-0という点差の開く試合となったのだと思う。もちろん自分達の流れの時に得点を奪えたということもあるが、この点差は勝利以上に私達に自信を付けさせてくれる要素だったと言える。
もちろんミスを引き出すサッカーが出来たということもあったが、我々のサッカーの質にも向上が見られた。ほんの少しの小さなことではあるがボールを受ける際のコントロール、身のこなし、そして、判断力などに成果が見られたことで難しい局面も打開してみせた。少しのズレが高いレベルではミスになり、致命傷へと変化する・・・ズレが多ければそれだけ攻撃のチャンスを失い、守備に追われる時間が長くなる、それは失点の可能性を高めるということにも繋がってしまう。そういう意味ではこのズレを徐々に減らすことが出来てきたということは失点の可能性を減らし、得点の可能性を上げる要素だと思っていいだろう。。小さなことではあるが、これを修正するのには非常に多くの時間を要した。極端に成果を感じ取ることのできるような技術ではないので選手達もあまり実感が沸かないかもしれないが選手達は間違いなく成長している。意識させることが難しい部分だったので私としても難しさは感じていたが着実に成果を見せてくれる選手達を頼もしく思う。但し、今回はそこそこできたということであり、違うサッカーと対峙すれば流れやリズムも変るはず。もっと言えば選手達の集中力などでズレは生まれてしまうものだし、ちょっとした意識の違いで1つズレるとその後もズレ、更にズレ・・・と悪循環に陥りやすいものでもある。だからこそ難しい課題ではあるが、これを追求していくことが我々の次のステップだと思っている。
今回は優勝という結果とそこそこの内容を残せたということもあり、本日の出来としては良かったと思っている。メンバーが限られた13名という中で、それぞれが第1節で出た課題の修正し第2節へ臨めたこと。そして、それを意識してプレー出来たことなどは特に良かった。シーズンインへ向けて順調に仕上がってきているという実感はあるが、まだまだ全てにおいてのレベルを上げなければならない。どんな試合でもしっかりと勝つ為にはスフィーダのサッカーというものを今よりも確立して行くことが必要だと思う。ベースは出来てきたので、これからは全ての精度を高める作業に着手して行きたい。

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