12/18(日) 日テレ・メニーナ

reported by 川辺

都1部リーグもこのメニーナ戦で最終節となる。昨年は残留することに必死だったが、今年のリーグは前半戦で残留が見えていたので後半戦の試合を比較的楽な気持ちで行うことが出来ていた。相手はこの試合の勝敗に関係なく優勝が決まっており、私達もこの試合を落としたからといって何かを失うわけでもない。お互いに消化試合とも取れる試合であるが、相手は最強日テレ・メニーナ。優勝が決まっていたとしてもメンバーを落としてくることはないだろうと予想していた。どんな状況でも全力を尽くしてくる・・・それがメニーナだと思っている。だから私達もこの試合へのモチベーションを高める必要があった。
今年度に入りメニーナとの対戦は過去最高の3度目となる。全日本選手権で0-6、全日本U-18選手権で0-4と完全に負け越している。特に全日本U-18選手権では関東大会へ出場する為に自分達の型を崩し5バックで守備的に戦いそれでも4失点した。普通に戦えば全日本選手権のように6失点も考えられたが、今回の試合に関しては普通に戦ってみてどこまで出来るか試してみようと思っていた。
前半、守備的に戦うことを指示したわけではないし、守ろうということは一切なかったが、相手の高い技術の前に押し込まれ守勢を余儀なくされる展開になる。攻守の切り替え速度、個々の基礎技術の高さ、1対1の対応、更には戦術面などあらゆる面でのレベルが高い。攻めたくても攻められないという状況であった。ボールを奪っても素早いプレスから平常心を奪われビルドアップが出来ない、適当なクリアーになるからすぐに拾われて2次攻撃を受ける。この繰り返しだったと思う。良い状態で中盤まで繋がればあと一歩でシュートまで行ける状態になるのだが、そこに行くまでに至らないことがほとんどだった。また守備面では守りきろうという作戦ではなかったのでいつも以上に決定機を与えることが多かった。連携面でのコミュニケーション不足も含め、良い状態ではなかったが、この日はGKが当たっていた。好セーブを連発し何度と無くピンチを救ってくれた。特にディフレクティングによる逃げ方が非常に上手くなっていたので、また1つ成長を感じさせてくれた。2失点目はコーナーキックからGKのミスでオウンゴールになったものであったが、それを差し引いても大きくチームに貢献してくれたと思っている。
後半、相手のキープレーヤーが下がったことで前半ほどの脅威は感じなかったが、それでも総合力で上回る相手に流れは変わらない。守勢を余儀なくされる中で時折ゴールに近付くことはあっても得点を予感させるようなプレーはたったの1回のみ。ここまでのトレーニングの成果を発揮する局面が少なすぎた為、個々のプレーの確認までには至らなかった。そんな中、良かった部分を挙げるとすれば交代について。最終的に交代枠最大の5名の交代を行ったが、出た選手それぞれがプレッシャーの厳しい相手に対し自分の持ち味を出してくれていたと思う。当然、局面局面では劣勢を余儀なくされてしまうが、チームの戦術に対してしっかりとプレーできている選手は存在した。またGKがこの試合を経験したことにより今後も大きく成長していく為のきっかけを得ることが出来たのではないかと感じている。GKの活躍により3失点に留められたことは悪くなかった。ただ、それでも相手との力の差は大きい。頭では理解していたが体感して改めて気付いた部分もあった。この差を埋めるのは容易なことではない。今は自分達のサッカーを追及していくことだけを考えたい。
これで今シーズンの全日程を終えたことになる。リーグの中盤からすでに来期を見越した調整を始めている。来年度のスフィーダは今年と違った意味での『力』を得ることになるであろう。どうチームを作り上げ、どのように成長して行くのかがよく分かる。きっと過去には無いだけの本当の意味でのチーム力を得ることになるであろう。今から来年度が楽しみだ。じっくりとチームを成熟させて行きたい。

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