11/27(日) インターセプト

reported by 川辺

1部リーグ第7節はインターセプトとの対戦。この試合に関してもここまでのトレーニングの確認がメインとなる。インターセプトとの対戦は大よそ1年ぶりになる。1年前の試合ではチーム初のU-19日本女子代表候補になった選手や国体選抜の選手などチームの得点頭とも言える2トップを要していた。今はその両者ともいない。U-19日本女子代表候補の選手に関してはチームのレベルを超えた力を身に付けた為に浦和レッズに送り出し、国体選抜の選手に関しては前十字靭帯断裂の大怪我に見舞われチームを離れている。そういう意味では昨年の対戦時にいた得点頭の2名を失った状態で昨年よりも良い結果を得るということがこの試合へのモチベーションになった。昨年の対戦時は内容が悪く2-1と僅差での勝利に終わったが、今回は自分達への成長を感じる為にも更に良い結果を得ることを目標にした。
前半からチームは本来の力を発揮できずにいたように思う。確かに相手より多い決定機を演出できるし、正直なところハーフコートゲームとも言える内容だったと思う。シュート数でも大きく上回っていたし負けるような試合ではないと感じたが、相手はうまく最終ラインだけは突破されないように守備をしていた。完璧に崩すという場面は少なく、シュートも若干遠目からのものが多かった。また、ボールが足元に収まらず、トレーニングの成果も一向に発揮できなかった。内容的には良いところを探す方が難しいような内容。それでも15分には先制点を挙げ、ここから更に決定機を作り上げていくが決めきれない。また、相手は時折カウンターアタックで応戦してきていたが、こちらの守備の対応が非常に曖昧だった為に突破できる可能性はあると感じていたのではないだろうか。結局、1-0というスコアで前半を終える。
後半に入り、相手が前半よりも素早くシンプルにカウンターアタックを仕掛けてきた為にシュートまで持っていかれてしまうシーンが多くなった。我々の守備陣はそれに対応できず失点も許し1-1と追いつかれるまでになったが、追いつかれたことよりもそれまでの対応に大きな問題がある。守備に関してはチームの問題であるということは百も承知であるが、最終ラインの不安定さは大きな問題だ。やはり、ディフェンスというポジションである以上、他のポジションの選手達のミスをカバーできるだけの力が欲しい。チームでしか守れず、グループでは守れないのであればそれはディフェンダーではない。今は個人の技術を上げるトレーニングしか行っていないので仕方ない部分はあるかもしれないが、だったら今まで出来ていたことは一体なんだったのだろうか?すぐに忘れてしまうものでもないし、忘れているのであれば、それはディフェンス陣の意識が低過ぎる。また、それと比例するようにオフェンス陣の出来も良くなかった。ここまでの積み重ねはおろか、ソシオス戦、早稲田戦と出来ていたことが1つも出来ていなかった。正直、1-1に追いつかれてからは、このままドローになるのではないかとすら思えた。最低限のスキルも発揮できなかったのは非常に残念だった。良かったのは終盤のフリーキックが入り勝てたということだけ。要は守備も攻撃も良くなかったということ。結局、2-1で勝てたが消化不良と言える内容だった。
昨年と同じスコアでの勝利になったが、得点頭がいない状態で同じスコアなら個人・チームが成長したということなのかもしれない。しかし、私は今回の内容、勝利に関して満足できる部分は1つもない。今のチームであれば、強い個性がなくてもチームとして戦うことで昨年以上の結果を得ることが出来たはずだ。決定機で外し過ぎた事が相手に勢いを与える原因であったことは間違いない。また、私の見る目が厳しくなっているのかもしれない。このチームはもっと出来るチームだし、もっと強い個性も出せる。メンバーは違えど、今のチームは昨年のチームより強いと確信している。選手達が成長した、そして、それと共に私の見方が厳しくなった、だから、今回の内容では満足できない。これは着実に個人・チームが成長しているという証なのかもしれない。だが、それでも私は今回の試合を納得しようとは思わない。
次節までは2週間の時間がある。何とか修正しなければいけないと思うが、今行っているトレーニングを変えるつもりもない。あくまでも個人重視のトレーニングを行い、それを試合の中で出していけるようにしていきたい。それが今の課題だと思っている。

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