3/21(月) 横浜国際翠陵女学院中学・高等学校
reported by 川辺
第3回シルフィードカップ。この大会は一般の部とU-15の部の2つで構成される大会。各部3チームの総当たり戦で優勝を争う大会である。その一般の部にトップチームが参加した。
1試合目は横浜国際女学院翠陵中学・高等学校。相手は高校世代の大会で毎年全国大会に出場している強豪チーム。新たな選手も加わり、三保の森フェスティバルの時よりも強力な力を持っていたように思う。この試合に関しては相手を意識するというよりも自分達のことで一杯一杯だったように思う。選手達の身体は重たく、この3日間では一番動きに精細を欠いていた。連戦とハードなスケジュールだったから、これは予想していたことだし、このようなコンディションの中で行う試合はより難しいものになることも理解していた。開始から選手の動きが重たく、サポートや個々の切れもなく、ボールが繋がらない。相手がゾーンを狭く守ってきたということもあったが、そこを抜け出すだけのコンディションがなかった。運動量では相手に完全に負けていた。相手のミスから1得点は挙げていたものの、すぐに失点し1-1になる。これでは試合がどうなるか予想できない部分があったので前線にターゲットを増やすことを考えた。1-1になったと同時にポストプレーヤー(中1)を投入したが、これで前線にボールが収まるようになり、すぐにその選手を基点とし2点目が産まれた。その後、更に1点を挙げ3-1で折り返す。明らかに前線のポイントが増えたことにより流れを引き出すことができた展開であった。
後半、開始直後に左サイドから中1の素晴らしい個人技で突き放し、これで試合が決まった。相手は強力なFWを要し、そのFWの裏を狙うというシンプルな攻撃であったが、その選手との1対1を繰り広げていたDF(中1)も1度も競り負けることはなく見事に完封してくれた。現段階の力を図る上では素晴らしいポテンシャルを示してくれたと思っている。ステップワークなどは明らかに向上し守備能力の向上が伺えた。後半戦は中1を5名に同時起用する時間帯がほとんどであったが、それぞれ1年間の成果として個々の成長を感じさせてくれた内容であった。後半戦は中1の舞台であったと言って良い。それぞれ力強さが増し、頼もしく見えた。後半はその後に2得点し結果3-0で終える。トータルスコアは6-1であった。
フィジカル的に難しい試合であったが、しっかり得点を重ね勝つことができたことは素晴らしい。今は全く勝敗にはこだわっていないが、3連戦初日の時よりも得点面での感覚が少しずつ戻ってきたのが内容から伺い取れた。これだけでもシーズンインに向けては収穫のあることであった。徐々にシーズンへ向けての調整が整ってきたと感じている。