11/7(日) 日本女子体育大学
reported by 川辺
東京都1部リーグ第9節である最終節は過去の対戦において1度も勝ったことのない日本女子体育大学であった。毎年、1部リーグトップ3に君臨する強豪チームで過去の対戦では3戦3敗の分が悪い相手である。我々は第8節まで降格争いに巻き込まれていたが、この試合を制すことが出来れば上位争いに顔を覗かせることができる位置にまで迫っていた。上位争いといっても1位、2位には勝ち点で遠く及ばないため、3位入賞を目指すことしかできないが、あのような状態から3位を目指せる位置にまで来れたことは素晴らしい。入賞を求める意味では、この試合は絶対に負けられない1戦であり、何よりも第8節でのサッカーを払拭するために内容のある勝利が欲しいと思っていた。大事なことは前節の過ちを繰返さないこと、それだけであった。
試合は11名が揃わない状態が考えられていたが、受験を1週間後に控えた選手などもこの日の為に来てくれ、幸いなことに11名の選手が揃った。開始から前節とは違う気迫あるプレーを見せ、連動した攻撃を展開した。スピーディーで多彩なバリエーションからなる攻撃は迫力のあるものであった。次第に流れは傾き、押し込む展開が続き、10分過ぎにはようやく先制点を挙げることができた。その後も攻撃の手を緩めることはなく終始押し込む展開。そして、2点目を挙げ前半終了。2−0
ハーフタイムでは過去の対戦でここ2試合は2試合とも4得点を奪われ負けているということを伝え、選手達の危機感を継続させるように努めた。
後半、危機感を増し攻撃を仕掛ける選手達はすぐさま追加点を奪う。この得点で相手の集中力が途切れ始めた。守備陣は即席のようなもので試合前は正直なところ不安要素は多く存在したが、こちらが思っている以上に安定していた。中盤から前の守備意識も徹底され得点を奪われるという感じの内容ではなかった。そして、この後も攻め手を緩めることなく押し込んだ結果、更に2得点を追加し5−0で勝利することができた。
今回の試合での勝利はとてつもなく大きなものである。それは勝ち点3を取れたこと、1度も勝ったことのない相手に完璧に勝ちきれたことなどが挙げられるが、何よりもここまでかけて戦ってきた期間の総決算として素晴らしい内容の試合を見せてくれたことである。ここまでのトレーニングの成果をはっきりと見て取れたことは本当に嬉しいことである。第1節で40分ハーフという未知の世界に足を踏み入れてから様々な課題、難題をクリアーしてきた選手達は確実にこの半年で大きく成長してくれた。成長した部分は選手によって異なるが、確実に個人、チームのレベルアップが見て取れる。今、4月のスフィーダと対戦することができたとしたら間違いなく今のチームが勝つであろう。そう言い切れるほど大きくなったと感じている。しかし、我々はこれで終わりではない。今期の公式戦はこれで終了かもしれないが、リーグの終わっていない他のチームより早く準備が出来る分、来季に向けての動き出しも早く行える。ようやく1部の他のチームと肩を並べることが出来た。ここを本当の出発点と捉え、来年4月までの約5ヶ月間で更に成長したいと思う。我々はまだまだ大きな成長を遂げられる。自分達の真の力を見付けるために更に一歩前進したい。
最後に ・ ・ ・ここまで応援して下さった保護者の方々及び関係者の皆様には心より御礼申し上げます。私達の活動に賛同し、心より応援して下さったことを有難く思っております。一時は冷や冷やしましたが、何とか戦い抜くことが出来ました。1試合1試合が本当に命がけで非常に苦しい戦いでしたが、皆様の応援なくしては5つもの勝利を収めることが出来なかったかもしれません。また、新しい目標を設定し、そして、常に高いレベルであり続けられるよう来期に向けて更に厳しいトレーニングを積んでいくつもりです。これからも応援宜しくお願いいたします。