8/1(日) FC駒沢女子
reported by 川辺
1部リーグ第4節は先週と同様に2部から共に昇格したFC駒沢との試合であった。ここ数年、駒沢には負けておらず分の悪い相手ではなかったが、決して軽視の出来る相手ではない。我々はリーグを1勝2敗という結果で第4節を迎えただけに、どうあっても負けられない試合であった。しかし、選手達の集中力は今までに無いほどに低かったように思えた。この1戦の重要度を理解できておらず、どこか勝利を確信した雰囲気が漂っていた。恐らく、これには2つの要素が考えられる。1つは最近は負けていない相手なだけに勝てるのではないか?と捉えていたこと、そして、2日前までの合宿である程度のチームとしての形を作れていたことである。チームの状態が良かっただけに下手な過信が生まれていた事は疑う余地もないことであった。こんな状態ではとてもではないが、駒沢レベルのチームに勝つことは出来ない。試合前には『このままの状態では絶対に負けるぞ!やってみればわかる!』と突き放したが、そこから這い上がってくる選手達の精神力を信じていた。逆にそれがなければ確実に大敗することは予想できた範囲である。
前半、5日間を最高の芝生の上でプレーしていたから ・ ・ ・と言ってしまえばただの言い訳になってしまうが、確かにボールコントロールの面では大きな戸惑いを見せていた。ボールが足元に収まらない、蹴る感触が違うなど、ここの部分をもう少し重要視出来ていれば少しは違っていたかもしれない。これは私にとっても大きな誤算であった。そして、落ち着かないままに開始早々に失点を許し一気に2失点。その後は徐々に流れを掴み始め相手を押し込んでいくが追いつける時間帯で1点しか取れなかったのは痛かった。しかし、前半の終盤からあった流れで後半も攻めることが出来れば逆転できるチャンスはあったと思う。ただ、どう考えても前半を相手のリードのまま逃げ切られたことが痛かった。
後半、1‐2という状態の中で次の1点を奪った方が勝つといってもいい様な緊迫した状態であった。何としても追加点が欲しかったが相手の個人技に対応しきれず痛恨の失点を許してしまう。これで勝負ありであった。その後は守備の陣形も混乱し守備組織が完全に崩壊。4点目、5点目も続けて取られてしまい万事休す。守備陣にしても攻撃陣にしても合宿での成果を少しでも出せれば面白い試合であったはずである。しかし、思うようにいかない試合展開から自分達の形を見失い合宿前の状態が続いたことは残念であった。相手は自分達の形というものを少なからずとも出していたように思うが、うちは相手のサッカーに飲み込まれ少しも良いところがなかった。
今回の試合では1、2点目を立て続けに取られ、3、4、5点目を立て続けに取られてしまった。選手達が弱気になった瞬間を巧く突いて一気に失点するパターンが目立った。サッカーではこのようなケースはよくあることなので特に気にすることはない。点差ほどの差は感じていないし、流れを生かすか生かさないかでも結果は大きく変わってくる。従って、全く逆のケースでうちが勝利することだって有り得ると言うことである。ただ、相手は強かった。今回は負けるべくして負けたなということに尽きると思う。そして、負けたという結果は残り今後のリーグ戦をより難しいものにしたことは間違いない。今回の敗戦は色々な意味で厳しいものになったが、これで選手達の目が覚めれば良いと思う。もし、これで油断や慢心というものが払拭されるのであればこの敗戦は決して惜しいものではない。何故なら、我々は発展途上のチームであるからである。様々なことを経験し強くなっていく、それが、より多ければ多いほど力を付けていくのがスフィーダでもある。最近は結果が出なく辛い日々が続いているが、必ず報われる時期は来る。それがすぐなのか?または時間のかかることなのかはわからないが、今のチーム状態を見ているとそう遠くはないと思う。相手が誰であろうとスフィーダのサッカーを見失わず戦えるようになることが今後の課題となってくるであろう。これは駒沢からも3節で戦った小金井からも学べる要素だと思う。駒沢、小金井(1部のチームとは大きく異なる)には9月の中学生大会でのリベンジを胸に秘め、今は気持ちを切り替えリーグ第5節を目指したいと思っている。次の小平戦では自分達の全てをぶつけて戦って行きたい。もう後戻りは出来ないし、勝つことでしか先は見えてこない。負けは即ち降格を意味する。追い込まれた状態であるがそれで選手達の真価を見れるのであれば惜しくない代償であると思う。とにかく次の小平戦では必ず結果を出せると信じている。