5/3(月) 福井県U-15選抜
reported by 川辺
大会初日、第2戦目は福井県U-15選抜との一戦であった。スフィーダ設立以来、選抜チームとの対戦は行ったことがなく、今大会では何とか選抜と対戦できることを祈っていた。やはり、選抜チームを倒すことが出来れば大きな自信になるはずである。
前半、相手はU-15ということで中学生のみの構成であったからか非常に勢いがあるチームという印象を受けた。しかし、スフィーダの選手達に集中力を感じることができない。決定的な場面も数多く存在したが、何が何でも1点を取りに行くという感じは受け取れない。1戦目の重要性を語りすぎ、そして、勝利を収めたことが間接的に2戦目の勝利を予感させてしまったのか?とにかく選手達はどこか集中力を欠いていた。その結果、勢いに勝る相手に痛恨の先制点を許すことになってしまった。これが多少なりとも選手達に危機感を与えたことは言うまでも無い。選手達は徐々に集中し始めた。しかし、それ以上に我々を格上だと考えていた福井県選抜は更に高い集中力を見せ始めてしまった。それにより思うような展開が出来ずに苦しんでしまったが、前半終了間際にはDFのアーリークロスから逆サイドのFWがゴール前にスライディングで飛び込み何とか前半を1-1で折り返すことができた。
いつかは必ず得点できると考えていたため、焦りは全くなかったが、後半も苦しい展開は続いた。得点したことで相手の勢いを上回れることを予想していたのだが、相手の集中力は切れない。我々の得点パターンも尽く相手のファインプレーに阻まれてしまい、焦りばかりが大きくなる。そして、更に相手は気迫溢れるプレーを見せ始めた。しかし、技術に勝る我々が終盤にようやく追加点を挙げ何とか予定通りの2戦2勝で初日を終えることが出来た。
今回の対戦において福井県選抜は我々の大きな、そして、致命的な欠点を浮き彫りにしてくれた。それは一人ひとりの傲慢かつ自己中心的なプレーの数々である。相手のチームとしての勢い、そして、チームとしての高い集中力に、これらのことを感じ取ることができた。選手達も試合に勝ち、初日で決勝トーナメント進出を決められたにも関わらず満足そうな表情はなかった。個々の能力は明らかに上回っているのに、それでも良い内容の試合が出来ない。個々にこれだけの差があれば5,6点は取らなければならない。今回のように苦しんだ末に勝利を収める相手ではないはずである。今のように一人ひとりが個人技のみで仕掛けるサッカーでは間違いなくトーナメントを勝ち進むことはできない。やはり一人で三人をかわすことは難しい、そのような強気のプレーも必要であるが全部が全部それだけでは相手は簡単に対応することができる。更に個々の消耗ばかり激しいサッカーをしている状況では明日の試合で勝利は有得ない。このような状況を話し合って解決できるとは思えないが、遠征大会ということで幸いなことに話し合うことだけは十分にできる。やれるだけのことをやり明日の試合に挑みたい。