4/18(日) 早稲田大学ア式蹴球部女子

reported by 川辺

この日は先週に引き続き、大会の準決勝が行われた。相手は東京のトップ3に入る程の力を持つ早稲田大学ア式蹴球部女子であった。相手の戦力は何度か見た試合を参考にある程度把握することができていた。この試合にあたるにあたって勝てれば当然の如く決勝戦へ進出でき、また多くの経験、自信を手に入れられると考えていた。
試合開始直後にチャンスが訪れるものの、その後は防戦一方の展開になってしまった。相手は思いのほかチェックが厳しく思うような展開をさせてくれない。そして、我々のチェックも簡単に切り抜ける技術が長けていた。相手の力が上回っていたということは1つの事実としてあるが、何よりも流れを引き寄せられなかった要因は『前線への配球の精度の低さ』、『前線のコントロール技術の低さ』であったように感じている。前線に精度の高いパスを通すことと前線のキープ力などがもう少しあればもっと簡単に切り抜けられることも多々あったと分析している。守備で面については完全に崩されて失点したのが先制点のセットプレーのみ。残りの3点は自分達のイージーミスによるものである。当然、ミスが起きるというのは技術不足だからであって、この3失点は取られるべくして取られたものである。しかし、この3失点は防ごうと思えば防げるものであり、経験の無さがここにきて露出されてしまった。このようにミスからの失点が多く存在したが、それ以外にも危ないシーンはあったし、この3失点がなければ0-1という結果で終われていたとも限らないであろう。
総括すると前線でボールが収まらないことが、試合をより難しいものにしたのだと分析できる。我々の攻撃力なら、たいていのチームからは得点できるレベルに上がってきたと感じているが、結局、攻撃に転じられなければ意味が無い。事実、良いリズムで攻め込むときはゴールを脅かすことはできていた。しかし、今回の試合に限ってはそれが極端に少なさ過ぎた・・・。これが敗因である。ボールを奪っても我々の形で前線にボールが配球されなければ良い形は作れないし、前線に収まらないということはそれだけ守備の時間に追われることになる。これが終始相手のリズムであった原因である。
今回の試合を通し、自分達の技術不足を改めて痛感させられた結果に終わったが、それと共に自分達の今やるべきことというのがはっきりしたと感じている。東京トップレベルにはまだ及ばないが、今までも目標とするチームがあり成長してきたのも事実。これで立ち止まることは有り得ない。この悔しさを胸に秘め確実に1歩ずつ前進していきたいと思う。
次の公式戦は4/29(日)である。これが初戦になるが、相手はまたしても早稲田である。今回の 大会はあくまでも調整として戦ってきた。従って、今回は負けてしまったものの実に良い調整ができたと感じている。次のリーグで勝てればそれで全てが清算されたことになる。今回の試合は今回の試合ということで切り替えて行き、次の試合に向けて今から調整して行きたいと思う。時間は限りなく少ないが、この敗戦の悔しさを胸に秘め最高のコンディションで戦えるようにしていきたい。

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