8/26(火) 日テレ・メニーナ

report by 川辺

河口湖サッカーフェスティバル決勝戦は東京都1部リーグ所属の日テレ・メニーナと対戦した。相手はLリーグの下部組織であり、現時点では東京のNo.1チームである。
今までメニーナを1つの目標として活動して来ただけに、この決勝という舞台で対戦できることは願ってもないチャンスであった。今の力でどこまで渡り合えるのか?またどこまで相手を苦しめることが出来るのか?試合前から期待だけが膨らんだ。
相手は早く効率の良いサッカーを展開する。1人1人の能力は高いがチームとしてまとまって戦うことが出来る。しかし、我々に付け入る隙がないわけではない。当然チャンスはあると思っていたし、普段通りの試合運びが出来れば充分戦えるだけの力があると思っていた。
試合は開始直前には雨が降り出してしまい、芝のピッチでボールが滑る・・・予定外の事態であった。我々よりも相手の方がこのような状況での戦い方を熟知していたように感じた。開始直後こそ押し込む展開が続いていたが、徐々にペースは相手に寄って行く。序盤はお互いにコンパクトなゾーンでの攻防が続き、お互いに持ち味を発揮させない。しかし、速いパスワークからコートを効率よく使われ、次第に対応に苦しんでいった。そして、前半10過ぎには何でもないミドルシュートを打たれたが、これが失点に繋がる。雨のピッチということもあり、バウンドしたボールは大きく伸びる。このような状況を経験したことがなかったということもあるが、この処理を誤り、キャッチミスをした瞬間に押し込まれてしまった。2点目もすぐに許してしまうことになったが、1失点で集中力が切れたことがすぐにわかった。結局、3点目もミスが2つ以上重なり0-3。その後、右サイドをえぐって上げたクロスに相手が対応しきれずオウンゴール。前半を1-3で折り返すことになった。
ハーフタイムではサッカーにおいての2点差がいかに逆転しやすいかということを話し、我々なら必ずチャンスはあると伝えた。今回は3泊4日という期間で生活を共にしたこともあり、生活の中で成長できた部分は大きく見えた。だからこそ、この決勝という大きな舞台では自分達だけで戦ってほしかった。ベンチから声を張り上げて戦えば、それなりに緊張感が出て選手達は集中してくれる。しかし、サッカーをしている本人たちにとって、それが良いか悪いかは考えればわかることである。自分達が目をそらさずに戦うことがこの決勝においての最大のポイントであった。
後半、前半と同様にお互いに声をかけ、必死に戦ってくれたと思っている。試合の流れ、試合の雰囲気を自分達で作ることができたのではないか?と多少なりとも試合の中で収穫を得ることが出来た。しかし、半ばでは更なる失点を許し、追加点を奪うことも出来ず1-4での敗戦を喫した。
今回の試合では決勝という大舞台でメニーナというチームと対戦できたこと、今までに味わったことのない緊張感で試合に臨めたことなど、様々な良い経験をすることができた。ここまでの予選リーグや準決勝を振り返っても、苦しい試合の中で得点できたことや失点を0に抑えたことも評価することは出来る。実に充実した大会であった。しかし、サッカー的な厳しさで言えば、2位も最下位も一緒である。準優勝であれば評価してくれる人も多くいると思う。しかし、スポーツという世界では負けは負けである。そんなに甘くない世界である。厳しい現実ではあるが、だからこそ、それぞれのチームが日々努力しているのではないであろうか?スポーツの厳しさを論じ、こんなことを言うのも矛盾が生じるが、それでも選手達はこの5試合を良く戦ってくれたと思っている。優勝することはできなかったが、選手達には拍手を送りたい。そして、この素晴らしい仲間に敬意を表したい。

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