8/25(月) HFCレディース
report by 川辺
決勝トーナメント準決勝は神奈川県に所属する社会人チームとの対戦であった。相手のゲームを見たところ大人ということだけあり、効率の良いサッカーをするチーム ･ ･ ･という印象を受けた。細かい中盤でのつなぎで崩すこととDFラインの裏を1発で狙うことを使い分けられるチーム。厳しい展開になることは予想していた。
前半、開始直後こそ決定的なチャンスを作るものの、その後は防戦一方の展開になってしまった。1試合目での消耗が激しく、中盤でのプレスが遅れてしまう。何とか最終ラインを上げてスペースを狭くしようとしているが、いくらゾーンを埋めても寄せが遅いために逆効果になってしまった。何本も裏を取られ容易にGKと1対1にしてしまう。更にどことなく選手達の集中力が欠けているようにも感じていた。ベンチとしては前半を何とか無失点で折り返すことを祈るしかなかった。バーやGKの踏ん張りに助けられたシーンが多く存在したが、運にも恵まれて何とか無失点で折り返す。
ハーフタイムには選手達に自分達の目標を再確認させた。ここで負ければ必ず後悔が残る。今を踏ん張れば必ず勝てる相手だ！と話した。ここからは精神力の問題であり、勝ちたいと強く願う方が勝てると思っていた。
後半、こちらの想いを受け止めてくれた選手達は息を吹き返してくれた。前半とは打って変わって怒涛の攻撃を仕掛ける。間もなくして個人技で抜け出したFWが見事に流し込み待望の先制点を奪う。ここから更に流れを引き寄せるために選手交代等でフレッシュな選手を投入。途中交代の選手のクロスボールをゴール前に走りこんできたMFのボレーシュートで続けて2点目を奪う。綺麗なゴールだっただけに相手は諦めてしまったかのような雰囲気。我々の攻撃を何とか凌ぐだけ ･ ･ ･という展開になっていく。選手達は疲労も限界に近づいていただろうに更なる得点を奪いに戦った。結果、終盤には個人の力で3得点目を奪い終了のホイッスルを聞くことが出来た。後半戦は危なげない試合運びであった。
今回の大会には初参加であったが、いきなり決勝戦まで行けたことは嬉しいことである。しかも、目標としていた得点のことも失点ことも選手達は結果として示してくれた。とても意味のある4試合を戦い抜くことが出来た。どれも厳しい試合であったが、厳しい試合だからこそ成長できた部分は多く存在したように感じている。