8/20(水) 東京女子体育短期大学

report by 川辺

東京都女子サッカーリーグ第5節は5月のメグミルクレディースカップでも対戦した東京女子体育短期大学との試合であった。前回の対戦では引き分けという結果であったが、普段通りのプレーができれば決して負ける相手ではないと思っていた。しかし、休み明けのいきなりの試合ということもあり不安な要素はあった
前半、試合開始直後はボールの落ち着かない展開であったが、2トップの関係からすぐさま得点を奪うことに成功。その数分後にも相手の右サイドを深くえぐりセンターリングを上げたボールが空いてDFに当たりオウンゴールで追加点を奪う。その後も怒涛の猛攻を仕掛けたいところであったが、選手達はペースを落としてしまう。リードしたという安堵感と下手な過信が原因と考えられた。しかし、この落ち着いた展開を打開したのは、やはり個人の力であった。圧倒的な突破力を武器に左サイドをえぐり確実に得点を奪った。このゴールはスピードに乗った素晴らしいプレーだった。前半終了間際にも追加点を奪い4-0でハーフタイムに入ることが出来た。
リーグ戦は得失点差が結果を大きく左右する。それはメグミルクレディースカップでも同じ相手で苦い経験をした思い出があるため、取れる時に得点する・・・ということの重要性は選手達はわかっていたはずである。4-0で折り返すことが出来ただけに後半も飛ばして、早い時間帯で得点を奪えれば大量得点で勝てると思っていた。従って、選手達には更なる追加点を要求した。
後半、狙い通りに開始直後にセットプレーから得点を奪い5-0。これで大量得点に持ち込めるかと思いきやその後の連携ミスから2失点を許してしまう。これで5-2、本来なら5-0の時点で相手は諦めてしまうはずである。しかし、我々には漬け込まれてしまうような隙があるために失点を許してしまった。確かに総合力では圧倒的に勝っていたが、選手達の連携の悪さが悪循環を呼び込み、流れが悪くなる時間帯が発生してしまった。これはここ数試合必ず起こるミスである。勝ちを確信した瞬間に失点を許してしまう。これはチームにとって大きな問題だと思う。何故、同じような展開、又は同じような時間帯に失点をしてしまうのか?これは選手達が自分達で考え、自分達で答えを見つけなければ解決しない問題である。その後、後半の半ばには又してもオウンゴールではあるものの得点を奪うことが出来た。
今回はオウンゴールで2点を奪うことが出来たが、これは偶然でも運が良かったわけでもない。マイナスボールの対応はDFにとって1番難しい対応である。特にカウンターからのマイナスボールはオウンゴールを呼び込むものである。この2点は基本に忠実なプレーをした結果であり、必然的な結果である。だからこそ現代サッカーではいかに『サイドのスペースを使われないか?』という考え方になってきている。中央よりもサイドをカバーする・・・という考え方からも伺えるように、今回のオウンゴールは必然的な結果である。
今回の試合では6得点を奪ったものの、はっきり言えば全く満足はできないものであった。一体、何本の決定的なチャンスをはずしたのだろうか?23本のシュートを放ち得点は4点・・・逆に相手は5本のシュートで2得点、、、まだまだ未熟な部分が多いことが証明できると思う。しかし、認めなければいけないのは勝ち点3をものにしたこと。これは非常に大きなことである。とにかく首が繋がったことは間違いない。残りのリーグ戦はあと4試合、全ての試合に集中して望み、必ず目標を達成させたい。

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