8/3(日) 城南ビクトリア

report by 川辺

東京都女子サッカー2部リーグの第4節は城南ビクトリアとの試合であった。今回も相手のサッカーは未知数であり、どのような展開になるのかは予想が困難な試合になった。しかし、相手が強かろうが勝つことでしか先が見えてこない・・・という現実と直面しているチーム状況。そして、先日の敗戦から間もなく開始されたということもあり、不安とプレッシャーの中で選手達は自分達との戦いに打ち勝つことが勝利への第一歩になるであろうと予想した。
前半、様子を伺いながら・・・というよりは前へ前へと自分達でペースを掴もうとしていた。相手はラインコントロールを1つの武器として、うちの攻撃をことごとく潰してくる。1対1も強く、なかなかボールを思うように扱えない時間が多かった。更に相手のプレスに中盤のプレーヤーがボールを持てず、効果的な攻撃が仕掛けられない。流れが掴めない状況が続いたが、取れる時に得点を挙げられたことが勝因の大きな1つであろう。結局、前半に2得点しハーフタイムに入る。
ここで反省点として挙げられるのが相手のラインコントロールに対応できず、何度となくオフサイドに引っ掛かったことと、相手がフォアチェックに来ないことへの対応であった。もっと言えば、更に追加点を挙げられた戦況だったにも関わらず、自分達のミスで流れを掴みきれないことも反省として考えられた。そこで、相手のサッカーへの対応策と共に更なる得点を奪いに行こうということを伝えた。
後半、疲労の増す相手に対し、攻め立てる。そして、開始から間もなく2得点を挙げるが、ここでまたも失点をしてしまう。相手は2トップのみの攻撃で『怖さ』はなかったが、緊張感が薄れた瞬間にイージーミスからやられてしまった。その後、終了間際に怒涛の攻撃を仕掛けたが1得点しか奪えず試合終了。今回も勝つことが出来たが、反省点の多い試合になってしまった。良かったことは勝ち点3を取れたことだけである。
ここ4試合で2勝2分、得点16失点3・・・ほぼ毎試合失点していることになる。失点しなかったのは1番厳しい試合だった駒沢戦だけである。駒沢の攻撃力を凌ぐだけの力があるにも関わらず、それ以外の相手に必ず失点してしまう。人間である以上、試合時間の全てを集中しきることは不可能であるが、集中する時間帯というものを読めるようになれば必ず結果は形に表れる。今の守備陣は中1、2年生の構成のため、まだまだ不安定ではあるが着実に力は付けてきている。この反省を次に活かせれば、それが大きな成長になると思う。
攻撃陣はまだまだ基本となる連動した動きに精細を欠いている感じが強い。連携が合わず独りよがりのプレーが多かった。もっと落ち着いてプレーすることと周囲のサポート、コミュニケーションの質が大きなポイントになる。合えば大きな破壊力を発揮するのにこれが不安定なのは問題である。連携の質を上げることが出来れば、素晴らしいサッカーを展開できるはずである。
最後に・・・1得点目は気持ちのこもった素晴らしいシュートだったと振り返れる。勝ちたいという気持ちがチーム全体に伝わったような気がしたシュートであった。

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