7/20(日) 駒沢SC女子部トップチーム

report by 川辺

東京都女子サッカーリーグ2部リーグ初戦の相手は昨年の3部リーグから一緒に昇格してきた駒沢SCとの試合であった。第1節ということもあり、ここで勝ち点3を取ることが何よりも重要であった。従って、不本意ながら自分達のサッカーをするというよりは相手に負けないためにディフェンスラインからの展開などは避けると共によりシンプルに相手の裏を取る縦へのサッカーを意識した。
前半、お互いに相手の特徴を消そうと激しいゲーム展開になる。お互いに一歩も引かず、攻守の切り替えの速い攻防を見せる。苦しい展開ではあったものの2トップのスピードを生かして何度かチャンスを作り出す。押し込む中、セットプレーなどのチャンスも生かすことができず得点したい時に得点することが出来なかった。ここで反省すべき点は両アウトサイドの運動量不足とサポートへの意識であった。アウトサイドの動きが甘いためにトップがくさびに入っても展開することが出来ず攻撃には限界があった。極端は話、2トップ頼みのサッカーで良かったのだが、試合前にも話したアウトサイドがポイントになり、それを実践出来なかった事には反省が残る。
後半も一進一退の展開。15分過ぎには相手の足が止まり始め、高い技術にほころびが見え始めた。しかし、相手は粘り強くギリギリのところで防いでくる。逆にこれが相手を勢い付かせてしまい、終了間際は相手に押し込まれる展開になってしまった。結局、力と力のぶつかり合いの展開で得点、失点が生まれることはなく試合終了。初戦を飾ることは出来なかった。
サッカーの質、内容を捨ててでも勝ち点が欲しかった試合ではあるが、選手達の闘争心に対しては素直に拍手を送りたい。そして、何よりも怪我で不在のキャプテンの穴をそれぞれがカバーすることによって上手く埋めてくれた。組織的に守備をすることは出来なかったが、それぞれの特徴がかみ合った部分では評価したい。そして、攻撃陣も単調な攻撃しか出来なかったものの前線から厳しくチェックに行くことで未然に相手の攻撃を防ぐことが出来ていた。攻撃力のある相手に対し、全体の意識を高く持つことで厳しい戦いを制すことが出来た。
あとリザーブの選手の質にも触れておきたい。キャプテンの不在にしても、途中から投入した選手にしても質の高さを見せてくれた。誰が入っても変わらないチーム=チーム力と以前にも記したことがあるが、今では戦術的な交代も出来れば相手によって自分達のスタイルも変えることが出来る。途中からフレッシュな選手を投入することによって流れを自分達に引き寄せることが出来る・・・これが強みになってきている。このことからも推測できるように誰にでもチャンスは転がっているということである。だからこそ、自然と争いが生じ強いチームが完成していく。厳しい戦いを勝ち抜いた者だけがスターティングメンバーに入れるというスポーツの厳しい部分が覗き始めた。選手達には今まで以上に頑張ってもらいたい。
初戦から厳しい戦いではあったが、ここで勝ち点1を手に入れたことが吉と出るのか?凶と出るのか?第2節に勝つことによって、その重要性も大きく変わることだろう・・・。これから続く残りの8試合を全勝するつもりで挑みたい。気持ちは常にチャレンジャーである!

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