7/5(土) 大和シルフィードAチーム
report by 川辺
この日は30分、30分、25分の計3本による合計3本の練習試合が行われた。次の日に行われる全日本女子サッカー選手権大会の2回戦に向け、最終調整のつもりで試合に臨んだ。
相手は神奈川県のトップ3に君臨する強豪チームで部員数も50名を超える大きな組織である。U-18日本代表、神奈川県選抜を数多く排出しているだけに実に上手いチームであった。
1本目、守備意識の向上を図るために試合前よりラインコントロール、ゾーンディフェンスの動き方を確認。相手の攻撃を予想した上で意識の同時性と動きの連動性をポイントとした。結果、開始1分で右サイドの高い位置からのプレスをかけてボールを奪う、そして、そのまま1本のセンターリングからFWがヘディングを決める。その後、相手のワイドな攻撃を受けてしまい対応しきれず2失点されてしまった。しかし、守備意識の高いさや奪った後の攻撃の意識は感じられ、何度か相手のゴールを脅かすことはできたと思う。
2本目、1本目の反省を活かし、相手のワイドな攻撃、ワンタッチプレーに警戒していた。サイド深くより送られるアーリークロスには再三苦しめられてしまったが、時間の経過とともに少しずつ対応できるようになってきた。攻撃面では最終ラインからの組み立てもプレッシャーの強い中でやろうとしていたし、2トップを基点とした精度の高いカウンターアタックは力を見せてくれた。またサイドアタッカーの絡みからサイドからのサッカーも展開することができた。しかし、15分過ぎに自分達のミスから失点するとそれをきっかけに集中力を失いあっという間に2失点してしまった。疲労と共に切れる集中力と失点することで諦めの気持ちが出てきてしまうメンタル的な弱さは反省しなくてはならない。
3本目、次の日のためにも何とか勝って終わりたいと思っていた。試合前に選手達に伝えたことが伝わったのか?1番試合らしい試合にすることができた。自分達でゲームの雰囲気を作り出し、流れの良い展開になった。疲労は1番溜まっていたはずの最終試合であったが、お互いに声を掛けることで最後の最後まで集中して試合を行うことが出来た。逆に相手は疲労が溜まっていたのか、自分達の時間帯を多く創ることが出来た。サイドバックと2トップを基点としたサッカーを展開し、たった1本のパスで決定的なシーンを作る。FWのプルアウェイから抜け出しGKをかわして1点、2トップの縦の関係から更に1点。その後も決定的なシーンを演出し2回ゴールネットを揺らすがオフサイド判定で幻のゴールになってしまった。その後、終了間際に1点を返されるが何とかリードのままで試合を終えることが出来た。
合計では3-6の敗戦になってしまったが、あのような速い展開のサッカーを体感できたこと、今までのチームでは味わうことのできなかったことを感じ取ることが出来たこと、実に良い経験となった。ワンタッチプレー、中盤での溜め、ワイドな攻撃 ・ ・ ・実に苦しい相手であった。しかし、何が通用して何を修正しなくはいけないのか?はっきりと見えた試合であった。1試合1試合で見え隠れする部分を確実に修正していくことでしか力を得ることは出来ない。根気のいることではあるが、あと1歩の部分を修正することが出来れば一気に力が付いてくるはずである。