6/29(日) ラガッツァFC
report by 川辺
全日本女子サッカー選手権大会東京都予選の1回戦は交流の深いラガッツァとの対戦となった。
定期試験、雨での練習中止が続き、いきなりの試合となった。先週、練習試合で調整することはできたものの、さすがにいきなりの試合に選手達は戸惑いを見せてしまった。35分ハーフという試合時間に、久々の暑さもそれに追い討ちをかけるような形になった。
前半、試合開始から個人技を主体とした攻め込みで何度となくチャンスは演出するものの、相手もワンタッチのロングボールを中心に攻め込んでくる。開始5分過ぎには1点を先制し、自分達のペースに持ち込めることを予想していたが、相手はなかなか諦めてくれなかった。この日は格のFWの動きが精彩を欠き、どうにもこうにもならない状態だった。恐らく、久々にサッカーをした ・ ・ ・というのが原因であろう。しかし、そんな状況でも何とかしなくてはいけないのがチームのエースというものである。前半も1点は取ったので、やることはやっている ・ ・ ・という見方もできるが、出来ないときこそがむしゃらに動くような闘争心がほしいものである。その後、更に追加点で突き放すものの、その後のチャンスを全く生かせず前半は2-0のスコアで終わる。
後半、不調のFWと前半の途中で交代したFWが短い時間の中で結果を出す。チャンスこそ少なかったものの短い時間で結果を出したことは素直に誉めたい。その後、簡単なクリアーミスから相手のロングキックがGKの頭越しに入ってしまったが、更に2得点をし、大会初勝利を挙げることが出来た。相手のサッカーに苦しめられてしまう時間帯はあったがGKが踏ん張りを見せてくれたお陰で、苦しい時間帯に失点せず、逆に得点に結び付けられたシーンもあった。GKは3月末に行われた練習試合で鎖骨骨折で全治3ヶ月の大怪我をしてしまい、先週の練習試合より実戦復帰を果たした。恐らく、もの凄い緊張の中で戦っていたことが想像できるが、自分との戦いに勝てたことは評価できることだし自信を持っていいことだ。チームの調子が有り得ない位に悪い中、チームを支えたGKに拍手を送りたい。
全体を通して言えることは、想像していた以上に選手達が厳しい状況であったと言うこと。そして、相手のロングボール主体の攻撃に合わせてしまい、自分達もが蹴りあいにいってしまったこと。試合には勝てたが、内容的には全く満足の行くものではなかった。厳しい状況の中で選手達は声をかけ、何とかしようとしていたことは感じたがどこか緊張感を欠いていたようにも感じている。
次の日本女子体育大学は前回の大会で負けている相手である。正直、今のままでは厳しいと思う。テスト期間は続き、調整できるのはテストの終わっている選手だけであり、全員での調整は土曜日の練習試合だけとなる。ただ、どこか期待してしまう魅力のあるチームなのである。明らかに自分達よりも格上のチームとやると何故かいい勝負をする。チームは『底力を発揮してこそ成長する!』、次の試合でチームの真価が問われることになるであろう。