6/22(日) 東京成徳中学・高等学校

report by 川辺

この日は梅雨の時期にも関わらず天候にも恵まれ、約2ヶ月ぶりの実戦を行うことが出来た。大事な大会前だというのに台風、梅雨にことごとく試合を中止にされていた。この日もテスト期間中のためにメンバーは13名しか揃わなかったが、確かめたかったことは確認することが出来た。
練習試合は25分×4本(3本成徳A、1本成徳B)で行われた。ここ1ヶ月間程度はU-15東京選抜で5名の選手が抜けていたので、その期間をうまく活用し、特に中1年生の成長をメインテーマに掲げてトレーニングしてきた。従って、1年生の成長と周りの選手との適正を見極めることが最大のテーマとなった。
1本目、久々の実戦ということでメンバーのコミュニケーションはいまいちであった。素早い攻撃から何度となく相手ゴールに迫る。そして、攻撃の組み立ても見え隠れするようになってきた。チャンスは多くあったが、それを生かしきれずに1得点で終わる。相手はワンタッチのパスサッカーを見事に展開してくるためになかなかボールに触れない。徐々に押し込まれ始めるが粘り強く守り失点は許さなかった。
2本目、徐々に自分達の形を生かし始める。コミュニケーションも次第に取れ始め幅の広い攻撃を仕掛ける。横への幅と縦への深みも増し再三チャンスを作り出す。惜しい・・・というよりも決定的なチャンスだったが、ここで得点を奪えない。相手はそれでも一歩も引かずに多彩な動き出しで素晴らしいサッカーを展開する。自分のゾーンに入ってきた相手を意識しているものの、うまく背後に回られてしまう。結局、コーナーキックを弾き返したボールが相手に渡り1失点。結果的には追いつかれてしまう内容であったが、それ以上に収穫の多い試合だったように感じている。
3本目、成徳Bチームと対戦した。普段あまり試すことの出来ないポジションにそれぞれを配置した。ここで狙いを公表することは出来ないが、狙っていたことを結果として出してくれた選手が多かった。様々なポジションを経験することで、より上の世界でも通用する選手が現れてくれると信じている。
4本目、本来の形にチームを戻し、臨戦態勢で試合に臨む。落ち着いた試合を展開する半面、攻撃時における破壊力は次第に相手の脅威となったであろう。相手は疲労もあり本来の力とは言い難いが、自分達の攻撃力に自信を持つことが出来た。今の攻撃力に更に磨きをかけ、決定力をつけることが出来れば、どんな相手からも得点を奪える!ような気がする・・・。
今回の練習試合を通し、コミュニケーション、コンビネーションの確認を行うことが出来た。ベストメンバーで戦うことは出来なかったが、久々の実戦ということもあり、実に意味のある、そして、大会につながる最高の調整を行うことが出来た。今はテスト期間ということもあり練習もままならない状態で大会に挑むことになるが、何とか初戦をものにしたいと思っている。力強いサッカーを展開することが出来れば簡単にはやられないと確信している。今から来週が楽しみである。

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