1/12(祝) 瀬田ヴィーナス ○8-0(4-0、4-0)

reporedt by 井山 夏美

キディーCUPトーナメント2回戦。世田谷ママリーグの1部と2部が混ざり優勝を決める大会だが、今日の相手は今年新規参入チームの瀬田ヴィーナス。新年初の公式戦であったが昨年は雨で試合日程が押し、年末まで試合が行われた事でそれほど試合の感覚は失われていなかった。

今日は主力メンバーの何名かが欠場していたが、リザーブであったママさん達も昨年多くの試合経験を積み、努力して来た事で力を付けて来たので、主力がいない中どれだけ出来るかとても楽しみであった。
試合のテーマは前試合の改善点である浮き球の対応を一人に任せず周りのサポートを工夫する事、最終ラインの3人を積極的に使う事、そしていつものサイドチェンジを忘れない事の3点を話し合った。

1試合を通しスフィーダペースでゲームが進み計8得点を挙げる。いつも大量得点の試合では個人技による得点が多くなるが、今日は得点の多くがパスワークからの得点でゴール前まで接近し狙いを持ったシュートが打てていた。
FWママさんは4得点したが内3点はSHからのアシストを受けしっかりとGKを見てから狙い定めたシュートで得点。ボランチのベテランママの決めた得点は2得点とも左足によるシュートであったが威力のある綺麗なシュートが決まる。その他にもFWのポストプレーからSHが決めた得点などが見られた。相手のプレッシャーが強くなかった分余裕を持ってトラップが出来る事でパスミスが少なく長い時間ポゼッションを続けられていた。

今まで試合を重ねる毎に出て来る課題に向き合いながら修正して行く中で、トラップやキック、対人プレーなど技術的な事は練習で補う事で徐々に質が上がって行くが、試合の流れの中でのパスワークやサポート位置などは相手によって変わるため、いつどのように攻撃に移るのか?というチームでの統一した意識が無い事を以前指摘され、確かにパスは回るがスピードの変化がなくてなかなか攻撃を仕掛けられない試合が続いていた。昨年は試合経験を積める機会が多くありチームで統一した攻撃の意識に課題を移し試合を重ねて行った。
今まで皆無だったサイドチェンジを繰り返し少しでも相手DFの数が少ないスペースへボールを運ぶまでポゼッションをし、数的に有利になった所で前に人数をかけ攻撃を仕掛けるという一つの形を合図にして試して来た。8人全員の統一した意識や理解を合わせる事は凄く難しく、それに加えサイドチェンジの際のパススピードが遅かったりトラップの質など技術面も加わるとなかなか上手く攻撃を作る事が大変であった。
それでも毎回の試合で修正を繰り返して行くとコツを掴みサイドで起点を作るようになる。そこからは相手の裏を取る練習を繰り返し点の取れる試合を目指している。

まだまだ失敗は多いが、今日の試合は今まで課題にしてきた統一した意識をママさん達が自ら試しながらプレーしているように感じ、試合後もそのように話して頂いた。
相手のプレッシャーが少ない分余裕を持ってプレー出来た事が勝因となったが、個人技ではなく攻撃の形を作る意識が見えた事と、ボランチママを中心にまんべんなくパスを回しリザーブであったママや新加入ママをパスワークに巻き込みながらゲームを作っていた。印象に残ったパスワークは後半10分頃、右SBから縦パスを受けたSHがボランチママに横パス、それをダイレクトでFWに当てると駆け上がっていたSHへヒールで流す。ドリブルでゴールに近付きSHがクロスを上げFWがシュートを打つ。得点にはならなかったがDFから動きを止めずに流れるようなパスワークであった。
そしてこのパスワークにも絡んでいるSBのママさんの動きがとても良く、初心者ママであり世田谷ママリーグではリザーブが多かったが、今日の試合では得点に絡むアシストをする活躍を観せた。

得点を重ねても試合が終わるまで前へ向かい最後まで点を取りに行く姿勢が続く所がスフィーダママさんの良い所だと改めて思いました。
今日は比較的余裕を持ち落ち着いてプレーが出来た結果ですが、攻撃のイメージが沢山作れとても勉強になる良い試合でした。
次は3回戦です。次の相手はまた少し違う試合展開になると思いますが、良いイメージを忘れずに頑張りましょう。

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