11/3(月) 塚戸ベルタ ○5-1(4-1、1-0)

reported by 井山夏美

世田谷mamaリーグも2試合を残すのみとなり、現在上位争いの3チームは1、2試合を残し勝ち点は2点以内の差となっている。今日の第6節の相手である塚戸ベルタさんは暫定2位のチームで私達スフィーダがリーグ最終節である。しかし勝ち点が並んでいるため、引き分けまでに押さえなければ2試合を残す3位のチームの勝敗によっては優勝の可能性がなくなるため今日の試合がリーグの大一番となった。

塚戸ベルタさんの試合は何度か拝見する機会があったが、シュートの威力やコンタクトスキルなどmamaリーグの小さなコートでは迫力が際立って印象に残った。そして今回相手のキープレーヤーは若手でオールラウンドにプレー出来る選手。どのチームにも注意しなければならない選手がいるが、今日のキープレーヤーは11人制サッカー経験者のベテランだけに個人で打開する力には注意が必要となった。

今日の試合テーマは、前回と同じく守備面では全線からの積極的なアプローチで中盤で奪う意識。攻撃ではサイドチェンジ後のサイドの選手が起点を作れるようコートを広く使い、無理矢理ではなく確実に相手DFの裏をとる事をテーマにし前半が始まった。

出だしからお互い早いアプローチからか自然とパス、サポート共に早く、いつもはロースタート気味なスフィーダママさんも相手の速さに着いて行く事でスピード感のあるスタート。そのお陰で開始1分半で決定期が訪れる。DFのクリアボールをミドルゾーンで受けたFWが右サイドを突破しドリブルシュート。逆サイドを狙った良いシュートだったが左ポストに当たる。シュートは決まらなかったが、その後の相手ゴールキックを高い位置で押さえ続け、DFに当たったボールを奪ったスフィーダのボランチママさんが一人交わして素早くシュート。前半3分に先制点を挙げる。勢いに乗ったスフィーダは更に1分後、右SHのドリブル突破からゴール前へライナーのセンタリングを上げると、FWが落ち着いて決め追加点。
その後は相手のプレーもスピードが増し、キープレーヤーには2人掛かりで奪いに行くなど気の抜けない展開が続いたが、スフィーダボールになった時の相手の速い寄せに対して今までは焦りから前へのロングボール又はパスミスで奪われてしまう所が、ボランチとCBがサポートに入りサイドチェンジを意識した事により、一つ遠くのスペースへ逃げる事が出来、そこから攻撃をスタートする形が作れた。コンタクト面でも激しさを増す中、左SHがゴール前へ切り込みペナルティーエリアへ進入するとファールを受けPKの判定を貰う。前半8分PKを決め3点目を得る。10分過ぎにはボランチからの縦のスルーパスに左SHが抜け出し4点目と一気にリードを広げる。
その後足を痛めたFWママさんを一度交代しポジションの配置を変えると少し流れが変わり前半15分に相手へCKを与えここで失点を許してしまう。前半は4-1で折り返す。

出だしの前へ向かう姿勢と運動量は今までの試合で一番勢いがあり、早い時間帯で先制点を挙げた事によって流れを一気に引き寄せたがその分、前半の途中から疲れからサポートの位置が半歩間に合わずパスカットされる場面が目立った。
そして攻撃を仕掛ける相手DF裏へのパスがまだ一つ早く、特に左SHを常に走らせるようなパスが多かったため横パスをもう一つ増やし3人目の動きとしてSHを使う事を話し合った。

後半は相手のキープレーヤーのポジションが中盤からFWに変わるとプレースタイルも変わり、ドリブル突破、ミドルシュートと個人で打開してくるようになり強烈なシュートが浴びせられる。スフィーダの若手CBが身体を張って守り何度もドリブル突破を阻止し激しいコンタクトが続いた。後半開始から10分間は前半同様ボランチを中心にパスを回しFWの抜け出しや個人技、センタリングなど多くの決定期が訪れるがことごとくゴールに嫌われ得点を逃す。
その後はFWになったキープレーヤ-を目掛けロングボールが多くなりスフィーダDF陣はヘディングで弾き返すが、中盤でセカンドボールを一発で押さえる事が出来ず焦りからスフィーダも前へ蹴り込み縦に速い展開となって行く。残り10分になった所で前半交代したFWを戻し縦に速い展開でも得点を狙いに行った。
お互いロングボールの弾き合いで落ち着きのない状況が続く中、相手DFラインが上がった隙をつきボランチからのスルーパスが左SHに通ると、そのままドリブルシュートで5点目を決め試合は5-1で終了した。

今日の試合はどれもスルーパスやセンタリングなど相手DFを崩してからのシュートで、今まで若手のCBやSHの個人技の得点が多かった分、ママ同士のアシストから得点があり良かったと思います。CBが得意とするドリブル突破は今日は抑えていたようですが、それだけDFをしっかり固めてくれ安心して攻撃へと切り替える事が出来ました。SBもロングボールに被る事なく弾き返し攻撃参加する余裕はなかったもののCBと共に守備に徹し失点を最小限に抑えてくれました。
リーグ大一番となった試合で5点を取る事は正直予想していませんでしたが、前半の早い時間帯で一番気合いの入っていたベテランママの先制点でチームの雰囲気が一気に上がり勢いづいたと思います。後半相手の攻撃がロングボール中心になると浮き球の処理にてこずり前半のようなパスワークが少なくなりましたが、特にセカンドボールのほとんどを相手に奪われているのが目立ちました。
2週間後の最終節に向けて今日出た課題を出来る限り克服し優勝を決めましょう。

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